2009年04月27日

プロ野球 巨人の戦力(野手) 2009年序盤

プロ野球開幕から一月。
対戦も一巡りしてぼちぼち主力の打席数も70越え、半レギュラーも50越えしつつあり、数字のブレもかなり解消されつつある頃合なので、つらつらと巨人の戦力を分析してみようかと。
以下の文章は随時手を加えていったりいかなかったりするかも。

基本的に打つべき強打者(小笠原、ラミレス)は打っているし、昨年過分に働いた奴はマークが厳しいのかイマイチ(鈴木、木村)、逆にイマイチだった奴はマークが薄いのかイケてる(谷、鶴岡)。駄目な奴はやっぱ駄目(寺内、脇谷、李承ヨプ)、マークを伸びしろで上回った奴(坂本)ってところかしら。
チャンピオンなんだからそりゃマークはキツくなるはな。

名前        打率 打席 本 打点 三振 四球 出塁率 長打率
小笠原     .260  87  5  14  17  13  .379  .534
ラミレス      .321  84  3  14  10  5  .369  .526
鈴木        .253  82  0    4  13  5  .309  .280
坂本       .405  80  1    9  10  4  .430  .595
亀井       .309  63  1    8  8  7  .397  .509
李          208  62  4    8  15  12  .371  .500
阿部        .271  54  3    8  16  5  .333  .521
木村        .209  50  0    3  9  3  .261  .256
谷          .333  41  0    6  3  4  .400  .500
アルフォンゾ .129  35  1    3  8  3  .200  .226
脇谷        .161  32  0    0  7  1  .188  .226
鶴岡        .407  30  3    6  5  1  .429  .815

●個々の選手
以下、打席数順で。

・小笠原
打率は低いがOPSは高いし打点も稼げているので状態は悪くない。例年の如く、シーズン終盤時には打率3割超えているだろう。
WBCの影響論を鼻で笑うベテラン。

・ラミレス
ラミレス的にそこそこの数字。出塁率が低いのは仕様です。怖いのはスタミナ面での衰えのみか。
なので負担的に5番不在なチーム事情が痛いところだが、今のところは3番小笠原の高い出塁率、代走松本(鈴木)の脚力、阿部の変態な勝負強さでカバーできる。

・鈴木
開幕当初は2番だったが考え過ぎてしまったらしく(原監督談)不調だった。が、1番復帰したらあれよあれよと数字を上げた、と思いきやここにきて萎み始めた。
キャリアの割りに不調なのか実力なのかが推し量れない不思議な選手。昨年の活躍のために徹底的に研究されてしまった感がある。個人的には2000年からのファンなので活躍を願いたいのだが、現状は出塁率も盗塁成功率も不満である。工藤獲得は編成部の慧眼か。
もっとも盗塁は癖を見抜かないといけないので試合を消化するほどにバッテリーが不利になっていく。多分。今の時期の失敗は夏に花咲く投資とも考えられるから成功率の改善は期待できる。
守備面では、肉体能力は高いが判断力が物足りない。もはや成長を期待して使われる年でもない。ベテランの味を出さないと永遠の若手堀田の再来になってしまう。
そもそもシーズン通して活躍した経験が無いのであんまり期待するのは酷かもしれない。昨年の台頭は何より左翼ラミレスをカバー出来る守備範囲があってこその話だ。打率3割・チーム3位の出塁率は結果論というか、期待値以上の出来。守備が健在なうちは8番辺りで使う分には文句はない。ただ、中堅を守れる亀井と松本が数字を上げてきているだけの話で、彼らが調子を落とした時期に調子を上げていれば良いかと。
でもついつい過剰に期待してしまう選手なんだな。でも冷静に考えれば、調子次第で起用する秘密兵器的な存在の方が味は出るのだろうが。
昨年後半の働きが確変でしかなかったかどうかの見極めがセリーグの趨勢を決めたり決めなかったり。まあ、そこは現時点での坂本の働きが本物でさえあれば、松本・工藤の覚醒でもカバーできるけど。
しかし一昨年に比べると1・2番の層がだいぶ厚くなったなと。

・坂本
打率・出塁率・長打率でチーム三冠。二塁打数が出鱈目だ。ただ、次打者が投手の8番でこの成績なのに四球が少ないのが引っ掛かる。選べてないのか、あえて打てるから打っちゃうのか、相手バッテリーが避けてないのか。まあ、打てているからいいか。
問題は昨年のようにシーズン中頃に調子を崩さないかどうかと、打順を動かした時に影響が出るかどうか。この辺、原監督はかなり慎重な様子。確かに若い遊撃手にあまり負担を課したくは無いかも。守備時は左翼ラミレスのカバーもせにゃならんし。
でも、セカンド育成用に8番枠を空けたくもあるし、調子の良い時に上位打線を経験させておきたくもある。大きく育てるために2番にはおかない方針らしいが、売り出し時の小笠原みたく2番でも大きく育つ奴は育つと思う。けど鈴木が2番でコケたので原監督としては置き難いかも。
二塁打が多い→バント盗塁いらずなので1番でも良さ気なのだが、亀井がこのまま1番に座るならば坂本5番もありかと。で攻守に渡ってラミレス師匠をフォローしてあげて下さい。

・亀井
恐れ多くもWBC打率10割選手。昔からでもって首脳陣の評価がやたらと高い選手。確かにセンターに3割20本の選手がいたら強いので夢見てしまうさ。
開幕当初1番だったが振るわぬ体たらくでスタメン落ちも、スンヨプ・アルフォンゾがそれ以下の体たらくだったので再び巡って来たチャンスをものにして5番奪取後に再度1番を奪取した。
今の成績ならば1番として適任。足早いけれど盗塁下手だが、小笠原・ラミレスが健在な今は下手な盗塁はいらないビッグボールで良いし、二塁から帰ってこれる足さえあれば良いのだし。センターを守れるのも大きい。
ただ、鈴木ともども絶好調なのか実力なのかが見極めがたい選手。悪いなりの打撃が出来るようになればレギュラーだろう。果たして小笠原と共にWBCの影響論を鼻で笑えるか。

・李承ヨプ
打率.200、出塁率.370、長打率.500。三振か四球か本塁打の人。使い難い。
出塁率が高いのだから悪くないという意見もあるが、それはOPS偏重というもの。OPSは重要だが打率が低すぎると相手バッテリーから見れば打線の切れ目にしかならない。現に本塁打4本なのに打点は8しかない。
悪くないのにヒットが出ていないと考えるべきかと。
つまり、相手バッテリーが一発を恐れる場面では勝負を避け、それ以外の場面では打ち取り、たまにどうでも良い場面で甘く入った球をソロホームランされているという事。
もともと甘い球をスタンド上段に持っていけるが厳しい球や逃げていく球に弱い人なので、相手バッテリーがその通りに厳しく攻めた結果なのではないかな、今の数字は。フォアボール覚悟の三振狙いと。
せめて足があってセンターラインの守備の人ならば恐怖の8番として使えるのだがね。
ムラッ気の強い選手なので、調子の良い時だけ使ってあげればいい。シーズンのどっかでは爆発するはずだ。昨シーズンはそれが終盤だった。今年はいつになるか。なのにアルフォンゾと仲良く体たらくでは併用もできない。で、そんな時の小田嶋だろ、通産打率2割の彼だが試してやって欲しい。小田嶋も駄目ならそれはいよいよ田中の投入時期だ。

・阿部
この人潰せば巨人は死ぬと思う。守備面でも攻撃面でもムードメーカー面でも裏方との潤滑油としても扇の要。
そんな巨人の金玉なのに世間の評価はあまり高くない。つくづく捕手は縁の下だよね。あるいはビジュアルのせいか。
現状の成績自体は悪くないが、コンディションは悪いらしい。
今は鶴岡の打撃が調子良い事もあり休み休みしている。加藤も使いたいところだし、潰れないように大事に行けば良いのではないかな。

・木村
打率が低いし長打が無い。昨年の活躍を足がかりにスタメン定着とならないのが広島時代からスーパーサブに終始している所以だろう。
相手に研究されちゃったのかな。まあ、大道ともどもペナントが佳境に入った夏場にベテランの本領を発揮できればいいんじゃないかな、オジさんズとしては。
問題は、それでも木村の方がマシと起用されている現状の巨人20代内野手の不甲斐なさである。

・谷
打撃は調子いいね、長打もしっかり打っているし。
守備は決して悪くは無いのだが、ラミレスが左翼にいるとなると中堅右翼には標準以上の守備範囲を有した選手が欲しいので悩ましいところ。交流戦DH試合のレフトレギュラーなんだろう。この人が守備面を理由にスタメン落ちしている時の巨人はそれだけ恐ろしいって事。
とはいえ現状の成績、5番不在のチーム事情を勘案すれば損して得取れで充分ライトに据えられる。中堅はさすがに無理だろけれど。
今の巨人の穴は2番と5番。で、谷はその5番を埋めているわけだが、3・4番が機能している現段階では2番を重視してしかるべき。原監督の性格からしても。木村・寺内・脇谷がそろって不甲斐ないので2番ライトに定着するのも時間の問題か。今のところライバルは鈴木、真のライバルは松本、影のライバルは工藤、裏のライバルは高橋・矢野。ってことは高橋2番もありってことか、生還率低いけれど。

・脇谷
木村がアカン今がチャンスなのに何もかもが駄目な子。ここで剥けなきゃもうスタメンは無理だろう。それは寺内も同様。半レギュラーの座を円谷に取って代わられるかも。

・鶴岡
どうしちゃったんだろう、打撃が神掛かっている。期待値から考えれば阪神金本よりも奇跡じみている。個人的に捕手のリード・肩・キャッチングなんぞはある程度あればそれ以上はどうでも良いと考えている。
肝心なのは打線の切れ目にならない程度の打撃と投手陣からの信頼量。実松が駄目なのは打撃面だ。今の鶴岡は上記条件を満たしているので、打撃確変の今のうちに可能な限り阿部の負担を軽減すべく併用しておくべきだろう。
一方では加藤の出場機会を奪っている面もある。勝ちながら捕手を育成するのは難しい、というか無理。特に巨人の選手はすぐに叩かれるから。
巨人は良い選手を取ったものだ。打者転向した1番セカンド真田も見たかったけれどさ。

・アルフォンゾ
外れ?
35歳180cm95kgでセカンド出来るのかと訝しんでいたのだが案の定失格のようだし、サード守備も小笠原以下なので論外、廉価版李承ヨプとして打線の切れ目助っ人コンビの片割れを担っている。
年俸を考えれば安物買いの銭失い。でも原監督は辛抱強く起用しているねえ。どこか見込みがあるのかも。衰えたりとは云えどもラミレスが憧れていた好選手だし。
打撃技術はあるはずなので投手研究次第でヤクルトのホージーみたいに化けるかも、なんて淡い夢を見るぐらいしか使い道が無いのが現状。
下に落として6月までは適応と研究に専念させてやれ。でその間に小田嶋とバーンサイド使えばいいじゃない。

・高橋
怪我で今シーズンも2軍暮らし。でも老け込むにはまだ早い。
出塁率の人だけれど、二塁から帰ってこれる足がない今となっては1番よりかはポイントゲッターな5番向きかと。2007年の生還率低かったし、No.1よりNo.2の人だし、5番不在だし、外野に置くとフェンスにぶつかって怪我するので5番ファーストにしちゃえ。そんなワンピース。


●総括
・一塁手
一塁手の外国人が二人いるのに5番ファーストが穴なのは如何ともし難い。
高橋を5番ファーストにしちゃうのもありかも知れない。問題は内野手適正と、小笠原が将来的にはファーストに本格転向するであろうことだ。

・2番打者
鈴木を2番に置いたらコケましたとさ。
そんな最中の2番論。
個人的には『2番打者最強、とまではいかないがそこそこ強打者論』を主張している。
何よりも2番打者になっても成績が落ち込まないタイプ・性格であることが必須条件だ。
つまり2005年の井端が最強ってこと。
特に3・4番が振るっている現巨人のようなチームは犠打よりも出塁だろ、ビッグボール的に考えて。1点よりも2・3点取りに行く野球。
あと、ランナー1塁時の右打ちは理想ではあるが、それが負担になるぐらいなら狙わないでもいいじゃない。なので理想は昔の二岡。二塁打多くて本塁打があり右中間打球が伸びる選手。
2番打者にだけ求められる項目というものはない。
ただ、ランナーが俊足であるケースが多いことと、次打者が強打者でしかも早打ちであるケースが多いことが挙げられる。
1番が鈴木か松本の場合は"待て"のサインが大目になるし、走者判断でGoした際の咄嗟の盗塁アシスト判断が求められる。
3・4番が早打ちの場合は盗塁できなくなる
2番鈴木の場合、昨年の併殺打がゼロなのが2番適任のポイントとして挙げられる。反面、早打ち(2ストライク時の打率が著しく低い)の小笠原・ラミレスが後ろでは盗塁数は減る。
鈴木は併殺打が少ない点は魅力的だが、2塁打が少ないのが減点対象でありその点を補えるはずの盗塁数が減少してしまうのはもったいないか。
鈴木は基本的に不器用な選手なので咄嗟の判断を要求するよりも単純な指令を与えてひたすら専念させて上げたい。
巨人の現状ならば2番谷でいいんじゃないかな、実績あるし。
さもなくば坂本。日本ハムビッグバン打線2番にして犠打ゼロだった第2の小笠原を目指すのだ。で寺内か脇谷か円谷を空いた育成枠8番で使ってあげれば。


●追伸
・WBC
WBC組は調子良い選手もいれば悪い選手もいる。悪い奴だけ挙げて影響がどうたら言ってるコラムあるけれど、横浜村田以外は関係ないだろ。


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2009年06月06日

野球 全日本監督 星野と原の評価

星野ジャパンは北京オリンピックで敗退し、悲願の金メダルどころかメダル獲得すらならなかった。

オリンピック直後から星野監督はその采配ぶりをなじられていたが、星野がテレビ番組にて敗因に選手の精神力を挙げたり、「たたくのは時間が止まった人間だろう」と居直ったり「失敗してチャレンジするのがオレの人生や」等の擦り付けや開き直りとしか受け取れない拙い対応が目立つと、なじりに拍車が掛かった。

星野監督を擁護(というか星野批判に対する批判)している人たちは、パッシングをオリンピックの結果に対する批判と捕らえてしまっている主張が多々見られるのだが、世間のパッシングはこの醜い居直りに対するものである。

むしろ、非を自分に求め、オリンピックという特殊な状況下での自己の采配・コーチ組閣を自己批判し、的確に敗因を分析していれば株は上がっていただろうに、残念ながら釈明に走ってしまった。
これが、現役時代、「まだいけるか」と聞かれて「もう無理」と答えておきながら、投手交代がアナウンスされるとグローブを叩きつけて憤慨した振りをする、いかにも投手向きな性格である星野の限界だろう。

反省が無ければ敗因となった欠点を克服できるわけも無く、再度全日本を率いて国際試合に向かったところで再び惨敗を喫するのは明らかだ。


一方、翌年のWBCでは原監督の下で侍ジャパンが連覇を成し遂げた。
原は
「目に見える相手ならば必ず勝てる」
「紳士たれ」
と当たり前の事をてらいもなく真っ直ぐに主張し、欲を出さずにシンプルに実行していった。

このWBCの結果を受けて、Yahooやgooの掲示板では星野-原を比較した上での星野叩きと星野擁護が咲き乱れた。
その辺りの話。



星野無能論がある。
そもそも、星野が全日本の監督の器ではないという主張は全日本監督就任時から存在していた。
曰く、日本一に一度もなっていないばかりか、日本シリーズ(短期決戦)での勝率が著しく低い事。
オリンピックの結果から言っても失格だという意見は的を射ていたようだ。

翻って、原は中日選手やメジャー選手の出場辞退の中、あれよあれよと優勝を成し遂げた。

両者は戦ったステージこそは異なるが、どちらも万全とは言えない環境の中、片や優勝で片や4位、結果の相違は歴然だった。
この結果を受けて星野無能論は更に強固なものとなった。

が、人間は向き不向きというものがある。
星野が無能だとは思えない。星野には星野の得手がある。
ただ、星野は全日本を率いて短期決戦を指揮する監督には向いていなかっただけの話だ。

原と星野ではタイプが違う。

星野はGM型の監督だ。
中日時代にはジジ転がしの異名を取り、阪神監督就任時には中日の二軍監督に決定していた島野育夫を強奪した。
これはアンチ巨人が巨人の補強を罵る際に用いる『強奪』とは次元が異なる、正真正銘の強奪だ。
江川投手の空白の一日と同等の、違法ではないがルール違反に類する。
が、星野は中日を説得してこの強奪を実現してのけた。神業である。

阪神のチーム補強についても見事な手腕を見せてダメ虎を建て直した。
野村阪神時代には補強を渋って野村監督を嘆かせていたフロントを説き伏せ、伊良部・下柳・金本・片岡・アリアスと大補強を実現させた。
金満補強ではあるが、これは馬鹿みたいに4番をかき集めていた長嶋巨人とは異なり、的確にチームに不足している面を補強していた。
、特に金本・下柳は現在に至るも投打の精神的支柱となっている。

中日監督時代にも、大型トレードを実施してチームを骨組みから作り直していた。
この分析力・交渉力・政治力はプロ野球史上屈指の存在であろう。

また、それだけの大補強しておきながらも金満とは叩かれず、逆に「巨人ファンはあんな補強したチームで勝って嬉しいのか」などとテレビ(SMAP×SMAP)で言ってのけてしまう演出力も大したものだ。
このあたりに対マスコミ・記者への政治力手腕がはっきりと見える。

ただし、作戦参謀の島野強奪の挙に出た事が示すように、星野は戦術作戦面等のグラウンド采配能力は乏しい。
乏しいからこそ横紙破りをやってのけたのである。
また、負けた後の身の処し方を勝負の前に考えてしまうタイプでもある。
このあたりは星野の類まれな政治力の裏返しでもある。

不可解なのは、島野強奪に踏み切るほど己の短所を自覚しているというのに、北京オリンピックのスタッフには作戦面の補佐タイプではなく、アマ時代同級生の山本田淵で組閣した点だ。
結果は見るも無残であった。星野にとって腕の見せ所は、1チーム2選手枠を取っ払ったところのみだった。
大会前の国内ロビー活動だ。

そもそも、国際大会には政治力を発揮する場面というのはあまりないのだ。

また、敗戦後の弁も監督生命に終止符を討ちかねない、パッシングに油を注ぐものばかりで、そこにはかっての演出力は見る影も無かった。
このあたりに、反骨カラーを貫いてきたことによる経験不足から来る逆風の弱さが見られる。


翌年、WBC監督には原が就任した。王前WBC監督の固辞、パッシングによる星野の就任挫折を受けての人事である。

その組閣に篠塚・緒方が入っている点について、一部の人間からは馬鹿の一つ覚えのように「お友達内閣」と非難というか言いがかりをつけていた。
しかし篠塚は先輩、緒方は大後輩であり、同僚または部下ではあっても星野・山本・田淵のような同級ではないし友達でもない。
投手コーチの山田にいたっては大先輩である。

侍ジャパンチームは試合を追うごとに完成度を増していき、結果は見事に優勝。
決勝戦は接戦の様を呈しながらも、その実は一度もリードを許さずに終始追われる展開でしのいだ圧勝であった。


思い返せば、北京オリンピック代表チームとセリーグ選抜チームとの強化試合にて、セ選抜を率いたのが原だ。
原は、世間からは接待試合と目されたこの試合のミーティングにて「全力で行こう」と言ってのけ、真剣で望みオリンピック代表チームを完膚無きまで叩きのめしてのけた。

良くも悪くも空気を読まない原監督は、空気を醸しブレず目立たずにチームを纏め上げていた。
国内最高峰の選手を集めている以上、その選手の力以上のものを引き出す必要などはない、と邪魔をしない采配に徹した感があった。

原は世間から叩かれ慣れている。
自己顕示が強く、空気を読んでしまう星野には出来ない芸当である。


もちろん、原にも短所はある。政治力の欠乏だ。
第一期巨人監督時代には無念の人事異動となり監督の座を追われた。これは星野ではありえない事態だ。
が、その辺りの能力はWBC監督に必要無かった。


全日本の監督に、星野は向いておらず原は向いていたというお話。
タグ:野球 WBC 全日本


posted by 塗りかべ at 12:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 野球
2010年03月29日

プロ野球 巨人の戦力(野手) 2009総括と2010年開幕 その一

前回”プロ野球 巨人の戦力(野手) 2009年序盤”の続き。
とりあえず2010年開幕スタメン選手について

・坂本(遊撃)
<2009年>
覚醒1人目。
打率.300、出塁率.350、OPS.800をクリア。
高卒3年目遊撃手が640打席でこの成績は立派だ。
2年目は体力的にシンドかったそうなので、
化けた、というよりも夏になってもバテなくなったというところか。

<2010年>
マークが一層厳しくなるだろうが、伸びしろもまだあるはず。
相手の研究を上回ることを期待するべきだろう。
原は坂本の守備範囲を買っているらしい。
レフトラミレスのカバーリングを考えるとそりゃねえ。

控えが古城・寺内では、チーム内の役割的に考えると坂本の打棒が湿ろうとも、8番で出場するだろう。



・松本(中堅)
<2009年>
覚醒2人目。
守備で流れを変えることのできる選手だ。
この選手が守っているセンターに打球が飛ぶとワクワクする。

盗塁数については、数をこなさないと上手くならない。
小笠原・ラミレスが背後にいる2番である限り、要求するのは酷だろう。

打撃面は数字だけ見ると物足りない。特に長打率。
が、原に言わせればあまり数字に出ない面で功績があったらしい。
粘り強さには定評がある。

<2010年>
とはいえ、打率.280〜.300を維持するためには相手外野手に容易な前進守備を許さない強い打球が必須かと。
なにしろ、評価の高い守備についてだが亀井・鈴木・長野・工藤も遜色はないのだから。

線が細いから無理、とは思わないが、あのバスター打法では無理かなと思ったら、2010開幕カードにて前進していた外野の頭を越す3塁打を左投手から放った。
定位置なら外野フライだったろうから本塁打増は望めまいが、
とりあえず安易な前進守備を阻めそうだ。




・小笠原(三塁)
<2009年>
予想通り、最終的には3割30本100打点を超えてきた。しかも打点は自己最高。
ここ数年の成績を見るにつけ、凄まじい安定感だ。
往年の高打率は望めないまでも、来期も当てにできそう。
ただし、寒いシーズン序盤は膝が不安。

その傷を抱えている膝について守備位置を考えると、
送球時の負担を考えると一塁よりも三塁の方が良いとの本人談。
とはいえ、年齢が嵩めば肩的に三塁は厳しくなろう。

<2010年>
若い三塁手が出てくれば一塁に移るだろう。それが今年となるか。

2010年の一塁手はスンヨプ・高橋・亀井・ラミレスといった候補者のネームバリューは物凄いクセにこれといった有力候補がいないという体たらく。
なにしろ2009年プレーオフは引退した木村拓が一塁スタメンだったからねえ。

今年、三塁に中井・大田が出てくるか、それとも一塁に李・高橋・田中が出てくるかで小笠原の守備位置が変わるのかな。



・ラミレス(左翼)
<2009年>
先日おじいちゃんになりました。
年齢的には結構シンドイらしく、昨年シーズン中のウェートトレは疲労から筋力現状維持程度しかできなかったらしい。

それでも首位打者取るは8・9月のOPSは10割超えるはなので、2010年もまだいけそう。
ただ、この終盤の好成績は5番に亀井が固定された点が大きいだろう。
なので5番次第ではある。

守備面がネックなので、セリーグでは打棒が少しでも衰えると途端に起用が難しくなるタイプ。
その雄姿をあと何年見れるか、と考えてしまう。

<2010年>
本人は一塁守備に意欲的らしいが、原監督はあくまで窮余の策と考えているらしい。
このコンバート如何で選手寿命が大きく変わりそうだ。

技術面・精神面・実績面・ファンサービス面が漏れなく秀でており、個人的にはコーチとしての適正が物凄く高いと思う。
引退も楽しみな選手。

2009年は何故か盗塁に積極的だったが(4盗塁、3盗塁死)、無理スンナ。



・亀井(右翼)
<2009年>
覚醒3人目。
打撃面で覚醒。守備は元々一級品だったのでレギュラー定着。
5番に座り、サヨナラ本塁打を3本打ったりとラミレスを後ろからフォローする。

5番で器用に上位打線と下位打線の連結を担い、数字がついて来た感がある。
夏場に中日を突き放した際のキーマンだった人。

12盗塁、7盗塁死はどうだろう、改善されるのかしら。

<2010年>
覚醒3人衆の中では、今年最も危ういのではないかと訝っている。
なぜ何年も燻っていたのか、なぜ2009年に打てるようになったのか、
3割20本を目指すのか、30本を目指すのか。
方向が見えない。
危ういというよりも、予測がつかない。
1年目から毎年チャンスを与えられつつも芽が出なかった選手が、
大卒プロ入り5年目で飛躍的に覚醒というのはあまり例がないと思う。

昨年通りに打線の連結を担えば数字がついてくるだろうが、
周囲の更なる進化への期待を真に受けておかしくなりそうな不安を勝手ながら抱いてしまう。



・エドガー(二塁)
<2010年>
巨人のセカンド外国人。春の風物詩。もはや季語だな。
アルフォンゾとかクレスポとか旧ゴンザレスとかのせいでイメージが悪い損な人。
あと、またゴンザレスかよ、というのもある。

未知数だよね。5月にならないとなんとも言えない。



・阿部(捕手)
<2009年>
リーグトップの長打率。
OPSは.943。
チーム防御率は2.94。
やっぱり攻守の要、巨人の金玉でした。

<2010年>
今年も攻守の要、巨人のふぐりです。
投手陣を牽引しつつ、7番で.280 25本ぐらい打つのでは?

ポイントはどのタイミングで休ませるか。
2009年はグライシンガーの時に鶴岡起用で固まっていたが、
今年は市川の育成戦略と起用タイミング・活躍が関わってくる。

頭から帰塁して肩を怪我したりしないでね、と。


・高橋(一塁)
<2009年>
1打席3億5000万円の人。
本人も辛かろうがねえ。
今後、巨人の複数年契約はシビアになるんだろうねえ。

<2010年>
打棒は好調なご様子で、一塁守備も無難にこなしている。
ただ、フェンスにぶつかったりダイビングしたりで怪我する不器用な人なので、
しっかりとファールフライの練習をしておいて欲しい。

8番の人ではない。
が、体力面でフルシーズン活躍は難しかろう。なので5番は難しいか。
活躍すれど扱いに困る人。



■総括
名前を見れば分厚い陣容だが、高齢者、負傷者、覚醒2年目を多く抱えており、不安要素も結構ある。
所詮、打撃は水物か。

・エドガーが外れだった場合のセカンド
 →古城、脇谷

・亀井が調子悪い場合の5番
 →坂本、高橋

・坂本が調子悪い場合の1番
 →エドガー、亀井、高橋

・高橋を休ませる時の改変
 →三塁に中井or外野に長野。

二遊間が手薄なので、坂本もエドガーもいまいちとなると、打線はともかく守備が崩壊しそう。
他球団は坂本とエドガーを徹底的にマークすればいいんじゃないかしら。
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posted by 塗りかべ at 22:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 野球
2010年03月31日

プロ野球 巨人の戦力(野手) 2009総括と2010年開幕 その二

主な野手について、2009年の打席数順に徒然なるままに。


・谷
<2009年>
316打席 .331 11本 48打点 出塁率.383 長打率.533
バットマン。

↓月別打率
3,4月 .333
5月 .268
6月 .310
7月 .250
8月 .375
9月 .446

〜7月は.284だったのに、なぜか8月から爆発。
亀井・松本・鈴木・工藤に劣っている守備面をカバーして余りある打棒で、
少なくとも守備はWBCクラスな亀井を一塁に追いやった。

逆に言うと、左翼がラミレスである以上、中の下の守備力で並の打撃成績ではスタメンを勝ち取れないという事だが。

そういうわけで、成績の割りに打数が少ないのは、他選手に比すると残念な守備(相手が悪すぎる)と、前半はイマイチだったから。
加えて代打打率が.333。ベンチに置いておきたくなる。

谷が一塁守れればねえ・・・オリックス時代に経験あるはずなんだけれど、何故か亀井が一塁に回っていた不思議。

谷・松本・亀井に限らず、鈴木も工藤も2009年の巨人外野陣はシーズン序盤にそろって低調、夏場にそろって調子を上げてきた。
お前らもちょっと調子をバラケさせろや。

<2010年>
オープン戦は好調だったが、今年も一塁守備はしないご様子。
新たなライバルは、これまた少なくとも守備は一流な長野。

戦力としても教材としても貴重な存在だが、年俸を考えるとパフォーマンス悪すぎる。
オリックスで年俸が上がりすぎたんだよなな。昨年は契約保留していたし。
なら一塁守備につけば良いのに。
カズ山本2世の予感。



・李承ヨプ
<2009年>
257打席 .229 16本 36打点 出塁率.327 長打率.484
昔ランスで今スンヨプ。
なかなかメジャーに挑戦しない人。

WBC辞退してまでシーズンに挑んだが、三振かホームランか四球のスタイルを変えられず、なんと亀井に一塁手ポジションを取られてしまいましたとさ。

苦手ホークスの投手コーチだった尾花から、自身の攻略法を教えられて覚醒したのも今は昔。
さらに研究されてしまった上に衰えが顕著だった。

追い込まれるとファールで粘って四球を選ぶので打率の割に出塁率が高いのだが、カットに徹したバッティングなので安打が出ない。
→打率が下がる。
→出塁率が高いと言っても、あくまで打率の割には、の話にしかならない。

つまりバッティングの考え方が間違っているということ。
三振数がその証。
堅守俊足の二遊間ならともかく、一塁手専任ではねえ。

<2010年>
韓国での野球中継が切られてしまったそうだ。
今なら巨人も諸手を挙げて破棄に応じたろうに、契約を破棄してメジャー挑戦する気概はなかったらしい。
あったらそもそも日本に来ていないか。

バッティングの考え方は相変わらず長打とカットの二択のようだ。
パワーはあるが、当たらない。
ミートに徹しようにも、あのフォームでは無理だろう。
長打に率が着いてくるスタイルだし。
フォーム改造はなおさら難しいか。

オープン戦・開幕戦を見る限り、復活の望みは薄い。
もう昨年ほどのチャンスは与えられないだろう。
来年何しているのだろうね。



・脇谷
<2009年>
245打席 .268 2本 16打点 出塁率.307 長打率.342 5盗塁
セカンドどんぐりーズの一人。

昨年は下半身を鍛えて打撃面で一皮剥けたか?
と原監督をぬか喜ばせたが、結局数字は例年並みでした。

坂本の成長で8番が空き、更にはアルフォンゾがハズレた上に木村が衰え二塁手が空き、抜きん出る絶好のチャンス到来。
であったが、数字はいつも通りいまいちな上に怪我もあり、鼻差で古城にかわされた。
もうこんなチャンスは訪れないのではないかな。

身体能力に優れており複数ポジションこなせるので常にベンチ入りはしているけれど、数字面(打撃・走塁)では新人時代から成長が見られない。
守備面での上達は見られるものの、売りになるほどではない。
いつの間にやら年を食っているタイプかと。

まあ、プロでは珍しくもない事だが。

<2010年>
ポジション争いでは、木村が去ったがエドガーが参戦。
セカンドどんぐりーズ3番手の立場は変わらず。

今年はあまり名前が見られないなあ。
開幕前に怪我したとはいえ、例年はもう少しスタメン奪取を期待されていたような。

本来は小技の人ではなくて、もうちょっと長打の人だと思う。
3割3本よりも2割8分10本狙った方が良い結果が出るのではないかと。



・鈴木
<2009年>
220打席 .262 1本 8打点 出塁率.317 長打率.312 25盗塁
足のスペシャリスト。

2008年で一皮剥けたかと思ったが、確変終了らしい。
開幕スタメンを勝ち取るもも、結局は代走守備固め屋に落ち着く。
もっと雄姿を見たかったが、出塁率.317では致し方ない。

それでも122試合出場25盗塁はスペシャリストの面目躍如。
9回に代走で出てサラリと盗塁を決めて涼しい顔をしている様には惚れ惚れします。

ただし、守備では飛び込まなくて良いシチェーションでも本能で飛び込んでしまう猟犬タイプ。やらかし系。
イニングと点差とアウトカウントぐらい頭入れとけ。

<2010年>
オープン戦では残念な数字でスタメンの座は遠のいた。
もういっその事、代走のみで盗塁王を目指して欲しい。
赤星のいない今、決して夢物語でないあたりが鈴木の脅威。



・木村
<2009年>
210打席 .231 2本 16打点 出塁率.282 長打率.306
去るオジさんズ。

リリーフキャチャーは格好良かった。引き分け試合なのに勝利の空気を醸した男。
加齢からか打撃は低調したが、セカンドどんぐりーズの一角として流石の堅守を見せていた。

衰えを理由に惜しまれつつも引退。
そんな彼が86試合出場210打席立ち、あまつさえ日本シリーズの一塁スタメンしている巨人のどこが巨大戦力なのか。肥大戦力でしかない。



・古城
<2009年>
204打席 .251 2本 18打点 出塁率.323 長打率.324
昔福王、今古城。
セカンドどんぐりーズの1番手。

内野ならどこでも守れるし、代走もこなすし代打もそこそこいける。
一家に一台備えておきたい。
シーズン後半にはセカンドに定着。
まあ、数字そのものは物足りないが。



<2010年>
オープン戦では好成績を残すも、スタメンの座はエドガーに譲る。
まあエドガーも好成績だったし、なによりベンチにいると便利な選手だから。福王の呪い。



・鶴岡
<2009年>
160打席 .261 5本 18打点 出塁率.303 長打率.437
名2番手捕手。

捕手に泣いているベイスターズ出身。ベイスターズ最下位の象徴。
巨人の扇の金目の留め金。
グライシンガーを叱れる男。

そつの無い良捕手だが、内角をグイグイ攻めるリードは正捕手向きではなかろうと思う。
阿部とは異なるリードをする点に価値があるのかと。

<2010年>
年俸4200万円。それだけの価値は十分あるが、あまり高くなると首を切られやすくなる。
できれば巨人で現役を全うして欲しい選手。

鶴岡と市川の役割分担はどうするんだろ。
数年後の巨人の肝だと思う。



・寺内
<2009年>
92打席 .167 1本 1打点 出塁率.205 長打率.226
セカンドどんぐりーズの4番手。

2008年は打率.301 出塁率.346でした。ぬか喜びさせやがって。
2009年は上記の数字で小笠原の守備固め要員に収まってしまった。

そんなに数字がブレるような打席数ではないのだがね。
バットを短く持ちすぎなんだと思う。川相のバッティングを真似して欲しい。

<2010年>
大卒社会人出身なのでもう若くも無い。
が、今年も小笠原は三塁を守るようなので、成績の割には打席を得るチャンスはあるはず。



・工藤
<2009年>
56打席 .255 0本 1打点 出塁率.296 長打率.333
2009年序盤、崩壊する巨人外野手の中で一人まともな打撃成績を上げていた選手。
それでも終わってみたら1打点って・・・
好守だが、それだけでは守備達者の多い巨人外野の中では目立てない。

<2010年>
全てにおいて1軍クラスに達しているが、売りも成長余地もない。



・大道
<2009年>
38打席 .257 0本 3打点 出塁率.297 長打率.286
残るオジさんズ。

クライマックスシリーズ、日本シリーズでの活躍で首が繋がった。
裏には谷の絶好調によるスタメン化の結果、右の代打ポストが空いていたことがある。

<2010年>
谷がベンチにいる以上、一軍はないかと。
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2010年11月20日

巨人・越智大祐の査定

巨人の越智大祐が500万円ダウンとなる8000万円の提示額を保留したそうな。
金額は推定だが、コメントから当人が悄然としているのは間違いなさそうだ。

今期は59試合4勝4敗5セーブ
防御率3.20 WHIP 1.33

昨年に2段モーションをとられてから、どうもピリッしない。
今年は球速が低いし四球が多く、リリーフで使うには信頼できなかった。

山口を先発からリリーフに配置換えしたのも、久保が登板過多だったのも四球数が原因だろう。
越智もクルーンもイニング途中に投入できないのだから、これは痛い。


とはいうものの、3年連続50試合登板、計193試合登板は立派なものだ。
これでマイナス提示はあまりの仕打ち。中継ぎ軽視と言われかねない。

まあ、昨年上げすぎたというのが球団側の本音だろう。
実働2年で8000万円に達して、今年の数字では下げざるを得ないのかも。


でも一方では、藤井が1000万円増の7000万円でサインしている。
7勝3敗、防御率3.76 登板23試合 先発22試合 投球回数122回

シーズン途中で2軍落ちしており規定投球回数に達していないのに7000万。
しかも、早い回でマウンドを下りるのでリリーフに負担が掛かるタイプだ。
外から見る限り、選手間の査定バランスがとれていない。


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2011年03月17日

プロ野球 開幕すべきか否か

そりゃ可能なら開幕すべきだろうし、不可能ならば可能になり次第、可能な範囲で開幕すべきだろう。

球場の確保や交通問題や省エネのための日程再調整を速やかに行い、準備ができ次第開幕するべきだ。そして一般人も盛んに観戦しに行き、ボッタクリ価格のビールや焼きそばを購入して金を落とし、でもって少しでも経済を活発化して景気をよくして欲しい。

それが今の内に出来る事であり、やるべき事だ。
不謹慎だとか気分じゃないなどと言って先延ばししては、日本経済がジリ貧になるばかりなのだから。
下手に開幕延期したら、近鉄消滅の再来が来るぞ。


ダルビッシュ「ボールを投げたり、バットを振り回したりしている場合じゃない」
金本「野球どころじゃない」「皆が節電しているなか僕達だけが煌々と使っていいのか」
松原徹事務局長「選手は開幕を遅らせても、15連戦やダブルヘッダーで144試合をやり抜くつもりでいる」

では何をしている場合なのか。

野球選手から野球を取り上げては、大半の選手は只のおっさんにしかならない。日本のためにも被災地のためにも働けない、社会のストックを浪費するだけの穀潰しにしかならない。

被災していない人がすべきことは?
それは労働だ。労働して経済を回して潤し足下を固めて始めて余力を蓄え、そうしてようやく他人を援助する事が可能になるのだ。
都市部で停電が生じ、日経平均が乱高下する最中、経済を縮小するような真似は許されない。


ダルビッシュや金本のような高給取りならば収入が途絶えても支障は無かろうが、下位指名の二軍選手はカツカツになってしまう。
選手だけではない。プロ野球に連なる産業の人も路頭に迷ってしまう。高給取り選手ですら、プロ野球の経済効果を弁えていない様子だ。なぜ球技が上手いだけの自分が高給を取れるのか、そのカラクリを理解していないのは悲しい。

働けば援助する側に回れるのに、働かなければ援助される側になってしまう。社会のストックを被災者と奪い合う羽目に陥る事は避けなければならない。
だから働ける人は働ける間は可能な限り働くべきなのだ。


開幕に反対している選手は、開幕をいつまで延ばすつもりなのだろうか。そして伸ばして空いた期間に何をするつもりなのだろうか?

プロ野球興業を縮小する事が日本経済にどれだけ悪影響をもたらす事かに考えが及んでいないようだ。
練習?募金活動?
どちらも現時点の財を消費する活動である。援助・復興のためには同程度に財を生まなければ、そのうちに募金援助も復興も立ちゆかなくなってしまう。
募金は経済活動ではない。募金と仕事を同一レベルで考えている輩が多いようだが、片やストックを切り崩す作業、片やストックを増やす作業。次元が異なる活動だ。
せっかくプロ野球選手なのだから、募金活動を行うよりも可能な限り興業して稼いだほうが日本のためにも被災地のためにもなるのだ。


野球とは何なのか?
野球はスポーツであり娯楽だが、プロ野球選手にとっては仕事だ。それも巨大な関連事業を持ち大きな経済効果を生む事業だ。
球場などのインフラを必要とするが、すでにインフラが整ってさえいれば、そして屋外デーゲームであれば、さほどの原料を必要とせずに大きな富を生み出すことが出来る産業だ。それはトップ選手の年俸額を見れば明らかだ。
被災した日本を立て直すのに持ってこいの産業ではないか。仕事をする事は不謹慎ではない。


開幕を送らせるにしても、一、二ヶ月で電力や被災状況が自体が好転する訳がない。それでは連戦やダブルヘッダーで取り戻せなくなってしまう。
むしろ原発の状況が悪化してしまい、興業が完全に不可能になる可能性がある。今は働ける内に働けるだけ働いて可能な限り経済を潤しておくべき時だ。

選手達は、自分達が働くことが出来ない環境だというならば、あてのない延期など主張するのではなくて働けるように行動すべきだ。
ペナントレースが縮小したら近鉄消滅の再来が有り得るのだから。球団が何故開幕したがるのかに思いを馳せた上で主張と行動をしてもらいたい。
延期せずに済むように、代替球場確保や、契約反故の補填巡業など採るべき手は数多ある。
どうしても延期したいというのならば、景気と球団経営を考えて、代わりとなる興業を提案しなければならない。


電力については、不幸なことに東日本と西日本の周波数が異なるので、西日本で必死に節電に努めても効果は薄い。
ならば、西日本で可能な限りプロ野球を興業するのだ。あるいは東日本の屋外球場でデーケームを行うのだ。煌々と使えないならば使わなければ良い。

日本のプロ野球には70年の歴史がある。70年前にどれだけ電力を使用していたというのか。
電力はあれば便利だが野球プレーに必須ではない。電光掲示板などいらぬは。ドームでのプレーは諦めろ。日中にどこぞの市民球場でプレーすればよろしい。カープなんぞはちょっと前まで市民球場を本拠地にしていたのだから、プロ野球をするのに不足不備はないはずだ。

縮小したリーグ戦だろうが、東西対抗戦、セパ対抗戦、なんでも構わない。独立リーグとの協力だってすれば良い。その調整のための延期ならば分かるが、選手会や世間の反対論は展望の無い先送り延期でしかない。

客を入れる球場が存在し、そこに2チーム集えば仕事が出来る。そこが北海道だろうが九州だろうが、日本中どこででもだ。それがプロ野球興業の強みだ。被災地を本拠にしている楽天ですら、興行を行う事自体は可能だ。普通の商売ではそうはいかない。
そして、被災も節電・停電も東日本の話だ。西日本ならば興業できるのに、そんな強みをドブに捨てようというのか。出来る所で出来る事を出来るだけすれば良いだけの話なのに。

これまでのように快適な移動や宿舎は望めないだろうし、数試合でスパイクなどの道具を使い潰して取り替えるなんて贅沢も出来なくなるだろうが、それでも一昔前に比べれば劣悪とは言えない。それに条件はどのチームも同じだ。
規模は小さくなろうとも、興業自体は可能だ。


興業したら叩く奴らが出てくるだろう。野球している場合か、と。
その批判に耐え、少しでも可能な限り日本経済を興す事が被災地のためにもなるのだ。被災地を援助するためにそうしなければならない。被災地の前に日本を支えなければならない。そうしないと被災地を支える事はできない。
そのためには、プロ野球選手は野球をするしかない能が無い。募金活動は暇な時にすれば良い。仕事を休んでまで行っては本末転倒だ。

被災地へのフローを確保するためには、とにかく全体のストックをその分増やし続けなければならない。目一杯に生産と消費を行い資本を回さなければならない。西日本を中心にして稼ぎ消費して、生じた余剰を復興に回せば良い。先々、動き始めた東北の経済を軌道に乗せる事も考えなければならない。


新沼横浜選手会長「25日に気持ちが向かっていかない」
宮本選手会前会長「納得できる理由が何一つなかったので“無理です”と言った」

幼稚すぎる。
余震と停電と節電の間隙を縫って働いている身としては信じがたいアマチュアリズム。草野球か。

リスケジュールのために延期する等ならばともかく、納得とか気持ちとはなんとも生ぬるい事をほざく。嘆かわしい。出来ることをしなければならないのだから、働け。
野球選手が野球興業するにの納得できる理由などいらないだろう。社会人として、自分達が働けるように奔走すべきだ。

本来ならば選手こそが「野球やっている場合じゃないとお叱り受けるかもしれませんが、生活かかっているんです。日本経済のためでもあるのです。興業やらせて下さい」とお願いする立場だろう。
非被災地でも商売に支障が出始めて世間がピーピー言ってるというのに、なぜこんなにも悠長なのだろうか。球団は試合するな、でも年俸は満額払え、が当然の事と考えているのか。

調整不足についても、全チームの条件は同じだ。キャンプが行えなかったというのならばともかく、オープン戦が行えるのならば充分と考えなければならない。例年でも開幕当初の調整不足ぶりなど別段に珍しくもない。
むしろ開幕を延ばせば、本拠地の違いによるチーム間の調整の差は開く一方である。

選手の主張は、現状の問題点を捕らえてはいるが、延期・中止によるデメリットにも具体案にも考えが及んでいない。ただなんとなく開幕に反対しているだけだ。

被災者に分けるべき社会の富を悪戯に浪費しないためには、己の食い扶持を己で生み出さなければならない。どうしても理由が必要だというのならば、それで充分だろ。
それでもイヤだというのならば、興行結果から選手の取り分である年俸をそっくりそのまま寄付する、とでもすれば気持ちの整理もつこうに。

ただ延期を主張する輩は、いつまで何のために延期するのか明らかにすべきだ。いつになったら気持ちが向かうというのか。いつになったら電力不足が解消するというのか。
数ヶ月で好転するなんて考えているとしたら脳天気としか言えない。最も電力消費量が増すのは夏なのだから。

どうも現状を最悪としか捕らえていない人が多い。
まだ最悪とは限らない。まだ被災は止んではいない。
日本経済にしても、被災・原発にしても、まだまだ底は知れないというのに。
選手は問題点を挙げて延期を主張しているが、その問題点は延期した所で勝手に解決するものではないのに、なんら解決策を提示しない事には呆れる。


球団は球団で、ドームやナイターに拘っているようだ。
確かに東日本のドーム球場の運営会社は、このままでは倒産の危機だ。球団としても違約金を支払わざるを得ない。強行開催を主張したがるのも分かる。社員や取引先がクビを括る填めはさけなければならない。
しかし、球場での停電発生は観客を危険にさらすことになる。勇気を与えるだとかお題目は唱えず、率直に経費面での窮乏を説明し、東電や選手側に負担をお願いするなど、問題をクリアするための動きが無いのに呆れる。


近鉄球団消滅の際にも思ったのだが、選手は綺麗なことを言う割に解決策を模索するでもなく、年俸半減等の身銭を切るでもない。球団も選手も存続の危機に瀕している事が理解できていないようだ。
球団は情報公開が足りない。
球団も選手もプロ野球全体を見渡した案が出せないようだ。問題点の切り分けと共有が出来ないので、交渉が成立せずにケンカを始めるクセを直せないものか。
そのための存在であるコミッショナーが機能していないのが致命的だ。


復興には短期・中期・長期の観点で挑まなければならない。今は寄付が集まっているが、次の災害がどこかで生じたり時が経てば寄付は止んでしまうものだ。
短期には復興特需が発生するが、東日本の生産力は桁違いに落ちてしまっているのだから、中期・長期に日本の生産力と景気が悪化して経済が縮小し、復興が落ち込む事は目に見えている。
だから国内の経済力を今のうちから可能な限り潤しておく必要がある。

災害を避ける事ができた地域・人は、節約すべき物資以外の消費を自重してはいけない。積極的に所得を得て消費に回し景気を興すべきだ。
東日本では物資の安定供給化と節電を行いつつ、一方の西日本では経済活動を活発に行わなければならない。プロ野球はそういう器用な興業ができる優れものなコンテンツだ。眠らせてはならない。


プロ野球は娯楽を提供するサービスである。娯楽は励ましたり勇気を与えたりするものではない。それらは副産物でしかない。プロ野球は興業だ。勇気を与えられないから興業をやめる、などという考えなどあり得ない。
プロ野球選手に出来る最大の社会貢献活動はプロ野球なのだ。他活動は枝葉に過ぎない。

働ける人は働ける内に働くべきなのだ。状況が悪化して来月には働きたくとも働けなくなっている可能性があるのだから。

自分の食い扶持を生み出さなければ、食い扶持を他人に分けることなど出来るわけがないのだから。
タグ:野球


posted by 塗りかべ at 21:19 | Comment(4) | TrackBack(0) | 野球
2011年05月21日

熱中症対策とOS-1

OS-1

運動中、運動後の水分補給について。



5月も半ばになると、運動時には熱中症対策を講じなければならない。日の照る暑いさなかに運動すると脱水してしまう。運動中に水をこまめに飲むのだが、頭痛が生じるようになる。

過去にウイルス性の胃腸炎を患った際に、医師から薄めたポカリスエットを少しずつ飲むように指示された。水よりも良いらしい。
水は、浸透圧により体内への吸収は早いのだが、その分だけ体液が薄くなってしまうので、身体が水分を排出しようとしてしまう。なので濃度が必要なのだそうだ。それに水だけガブ飲みすると、最悪、水中毒が待っている。
しかしながらポカリは糖度が濃すぎるので薄める、と。しかしながら、薄めると今度は塩気が薄くなりすぎる。

過去には肉体労働者は水を飲む一方で塩を舐めていたそうな。
昨年の夏、そんな感じの手ごろな飲み物はないかと探してみたところ、経口保水液という言葉と、大塚製薬のOS-1を見つけた。
単純に言うと、同じ大塚製薬が作っているポカリスエットの糖質を減らして塩分を足したものだ。
ポカリの浸透圧は体液と同じだが、このOS-1は体液より低い。
脱水時には体液は濃くなるので、ポカリは吸収しにくくなってしまう。脱水症上時の保水はOS-1の方が適している。

味については、甘さの中にしょっぱさを感じるポカリとは反対に、OS-1しょっぱさの中にほのかな甘さをを感じる。ジュースよりは、ダシを取っていない味噌汁やお吸い物に近い味だ。平時は飲めたものではないのだが、運動中・運動後だととても美味しく感じる。
と言うよりも、脱水状態時の飲み物なので、平素飲んではいけないようだ。

大塚製薬にWebサイトにも、
『医師から脱水状態時の食事療法として指示された場合に限りお飲み下さい』
『弱った体に負担をかけないように、少しずつ、ゆっくり時間をかけて飲んでいきます』
と注意書きされており、1日当たりの目安量も500ml〜1Lとされている。
確かに補給のためとは言えど、大量に飲むと腎臓に負担がかかりそうだ。

なので、さして汗をかかない場合は水で充分。糖分塩分の過剰摂取を避けるため、スポーツドリンクや保水液の安易な使用は避ける。欲しけりゃ塩でも舐めとけ、てこと。

多量の発汗を伴う場合は、運動の1時間前にポカリスエットを飲むことによりあらかじめ補給して予防しておく。ただし、糖度が高いので飲みすぎるとインシュリンショックを起こし低血糖に陥ってしまうので飲み過ぎないように。
そして運動する際にはOS-1は500mlを1本、発汗量によっては更に水を500mlを1〜2本を携行し、運動中・後ちょこちょこ少しずつ水と交互に飲んでいる。もっと飲みたい、と思ってもガブ飲みはしないこと。

冷たい飲み物の方が早く胃腸を通過するので早く保水できる上に上昇した体温を下げてくれるので、胃腸に負担がかからない程度に冷やしたものを用意しておく。


後、日中は帽子を着用。
普通の帽子だと汗を吸って重くなるは、汗が垂れるはなので、ミズノのメッシュ帽子(A87BS005)がお奨め。とにかく軽くてすぐ乾いてくれる。
メッシュタイプの帽子を幾つか見たが、これは長時間被ってもムレずズレず痛くならず、装着感・速乾性・軽量性の全てにおいて一番だった。


ミズノのアイスタッチ製品はシャツにしてもパンツにしても、とにかく速乾に優れているので夏場の運動時にお奨めする。


OS-1はやや高価なのだが、効果はテキメン。夏場でも運動中・後の頭痛がだいぶ生じにくくなった。
同様の製品は大塚製薬以外からも販売されているが、入手しやすさからポカリとOS-1を使っている。
OS-1は通販で纏め買いするかドラッグストアで購入している。


posted by 塗りかべ at 14:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 野球
2011年05月26日

野球肩の克服 弱肩を強肩にするには

草野球やると一週間ぐらい肩が痛くなります。投手やってないのに。
壁投げしても一週間ぐらい肩が痛くなります。軟球なのに。
子供の頃から、ボールを思い切り投げると肩が痛くなる人生でした。
いわゆる弱肩です。
なので対策しました。

結論から言うと、
壁投げを一時間(十五分ごとに三分インターバル)行っても肩痛が起きなくなりました。

●調べた
・『手塚一志の肩(ショルダーズ)バイブル』
肩痛が生じないようにするにはどうすれば良いのか?。
弱肩を強肩にするにはどうすれば良いのか?

頭を捻ると、肩痛とはなんぞや、というか肩ってどんな造りなのやら、
という根源的な疑問にぶつかったので、この肩バイブルを購入した。

著者は野球教室を開いたり、プロ野球のコンディショニングコーチをしたりしており、他にも著作が多数ある。
1995年出版のロングセラーなこの本には肩の構造についての解説と、
著者のコンディショニングコーチ経験に基づいたリハビリ・調律・トレーニング方法が記述されている。

肩を痛める前にも書店でこの本を手に取ってはいたのだが、
その時は用語だとか解剖図だとか専門性が過ぎること、当時は肩が痛くなかったこと、高いこと、
イラストが垢抜けていない事から棚に戻していた。肩痛に問題意識を抱いた後に改めて目を通して見ると、
肩の仕組みと脆さを思い知り有効な対策を打つ事が出来るようになる良バイブルであった。

現在は著作多数の著者も、初作である肩バイブル出版当時は本を作りなれていない様子で、
正直、図・イラストが垢抜けておらず、記述も判り難い箇所があったり、
本が無駄に大きくて物理的に読みにくかったりする。

ところが、そんな本がロングセラーであるだけあって記述されている内容は実に貴重なものだ。
読後、何十年と連れ添ったはずの肩が他人に見えてきた始末。
これまで肩の事を何も知らず、むしろ体の中でかなり丈夫な箇所だと誤認していた。
まあ、まともに考えれば、人体の中で最も稼動域の大きい関節なのだから、当然最も脆弱な箇所であり、
四十肩等の症状数からもそれは明らかなのであるが。
目から鱗。

野球に限らず、球技全般、投擲競技や柔道の選手も一読すべき本だ。


●鍛えた
・インナーマッスル・トレーニング
ダルビッシュは高校時代の故障した時期にひたすらゴムチューブを使用してインナーマッスル・トレーニングをしていたら、球速が数Km上がったそうな。

力むとアウターマッスルを使用してしまうので、インナーマッスル・トレーニングは、基本的に軽めの負荷で回数をこなす。
上の肩バイブルに記載されているゴムチューブや軽いバーベルを使用したチューニングを行うと、肩痛がそこそこ和らいだ。
特に後半に記載されているプールで脇を締めて前習えポーズから、
肘から先を左右に開いては閉じるインナーマッスル鍛錬法は秀逸で、
風呂で実践してみると、マシンでは鍛えられない箇所を鍛える事ができた。
特にアバラの上の薄い筋肉に効く。これは野球以外の運動選手にもオススメできる。


・水による負荷トレーニングについて
バーベルは初動期に最も負荷がかかる。加えて負荷=重量の調節が効かない。

逆にゴムチューブは初動期の負荷が最も軽く、後半になるほど大きくなる。
バーベルに比べれば調節もそれなりに効かせることができる。

団扇を使用してトレーニングすることもできる。この場合も、負荷分散は均一に近くなる。
が、負荷のかかるポイントが団扇の紙部分に集中するので、手首に力が入ってしまいがち。

水中の場合、タイミングによる負荷の分散はほぼ均一になる。加えて負荷の大きさの調節も可変であるし、
負荷そのものが前腕全体にも掛かるので、とにかく負荷があらゆる意味で偏らない。

野球肩に限らず、肩痛の方は、とりあえず風呂で試してみる事をおすすめする。


●投げ方修正の要諦
・理屈
真下投げというのがある。
ボールが真上に跳ね上がるように地面に投げつける投げ方だ。
この真下投げだと、幾ら思い切り投げても肩が痛くならない。

つまり、肩が痛くなるのは投げ方が悪いという事に他ならない。

痛くならない理由だが、
1.自然と目一杯にトップをとるので、肘が下がらない。
2.球が身体から離れない。軸の近くを通る。
3.リリースポイントが前方になる。
 リリース時点で、肩がゼロ・ポジション(ガッツポーズのポジション)になる。

リリースポイントが手前側だと、肩の関節技を掛けられているかのように肩に負荷がかかってしまう。腕がらみだ。
肩が張っているので球に力がより伝わっているいるかのような気がするが、実は肩が悲鳴をあげているのだ。

このリリースポイントを前方にすると、リリースする瞬間の肩はゼロ・ポジションになる。
というよりも、極力ゼロ・ポジションで球を話そうとすると、リリースポイントが前方になる。
そしてゼロ・ポジションならば、球を放る反作用が肩にかかろうとも、肩は容易に耐えられるので。
加えて、ゼロ・ポジションで球を放ると、自然とフォロースローがきちんと出来るようになる。これは肘がリリース後も先導するためだろう。

また、肩に痛みを伴わないように投げるには、肩の動きの無駄を省いて極力シンプルなものにしなければならない。
ボールと手が体を回転に伴い遠回りに回転するのではなくて、真下投げのように球をトップの位置から捕手まで一直線に動かす。
球はいらない運動はしない。身体の軸の近くを通り、トップからキャッチャーミットまでの最短距離を行く。ただし、肘は身体から離れて動き回る。

とにかく、球を遠くに放るためには思い切り投げる事ができないと話しにならない。
投げても肩が痛くならないフォームを身に着ければ、弱肩も克服できる。はず。


・投げ方の修正内容詳細
上記のショルダーズ・バイブルの内容を踏まえた上で、投げ方を改めた。
単純に言うと、露骨に肘から出すように改めた。

巨人の川口投手コーチの『投球論』に、現役晩年の巨人移籍後に、肩痛から肘を出すフォームに改造したエピソードが載っていた。
中日の山本昌広のインタビュー記事に、投球の際には背中(肩甲骨)・肩・肘・手・指と順繰りに力をいれていくとの論が載っていた。

軟球と硬球のとりあえず無視して、上を読み、単純に下半身から順に体を動かし、露骨に肘から出して放ると確かに肩痛が出なかった。

トップの位置から球を持つ手に意識を集中して投げると方に負担が掛かる。
順繰りに、手の前に肘、肘の前に肩を動かす。
肩を支点に投げるのではなくて、肩を支店に肘を出し、肘を支点に手と球を出す。

上半身を前方に倒しながら肘を的に向けて突き出すと、肩も出てきて、
そのまま上腕三頭筋を使い肘を引き下ろすと、リリース時には自然と肩がゼロ・ポジションとなり、
肩に不自然な負荷がかからない。
その上、フォーロースローも肘が体に巻きつき、自然と上手に出来る。

なので、この下半身から動き出し、股関節・腹筋と背筋・肩の順に力を入れ、
上半身を捻じりつつ捕手側に倒しながら、肘先を捕手に向けて上腕三頭筋を真上から振り下ろし、
最後に前腕をヌンチャクのように振り出し、最後の最後に指先でボールを地面に叩きつけるように放る、
リリースポイントをより前方にする投法に改めた。

加えて、篠塚元巨人コーチの著作にある、
『下ろした手を上げる際は、小指を天に向けつつ上げる』
『トップから、ボールを自身の後頭部にぶつけるように投げる』
上記2点を特に気をつけた。
こちらの書籍は絶版。中古を購入した。


更に細かく記述すると下記の通り。
・両手とも肘を意識する。手・指・前腕は意識しない。
 ステップ時にグラブ側の肘をターゲットに向ける。そのためにもボールは軽く握る。
・トップに入る際、手を上げるのではなくて肘を上げると、小指が空を向く。
・トップ時の肘の位置については、手も肘もあまり背中側に回さない。肩甲骨間が狭まれば充分。
 その肩甲骨の辺りをリリースまで意識する。
・ボールを利き手側耳の裏側あたりに持ってくると、体が回転する際に球が身体を離れていかない。
・左足をつき、右尻で身体を押し込むと骨盤が回転して下半身が回る。
・下半身につられて上半身が回転して捕手を向くので、胸を張ったまま上半身を前方に倒す。
 腹筋が張らして、鳩尾が左足膝の上に乗り出すように倒す。
 ここまで肩甲骨を意識するが、ここからは肘を意識する。それに伴い、
 投げ手の肘をターゲットに向けて突き出し、上から真下に引く。
 そうすると肩がゼロポジションになる。この時の肘の位置が低いと、肩を痛めてしまう。
 また、頭が一塁側に倒れると相対的に肘が下がってしまうのでこれまた肩を痛めてしまう。
・肘を下に引くと、ヌンチャクのように前腕が繰り出され、
 ボールが勝手に肘の指し示した方向に飛んでいく。
 その際に指でボールを押さえつけるように、指で地面を掻くぐらいの勢いで振る。
・フォロースルーは背中側を捕手に向け、肩甲骨が引っ張られるように力を逃がし、肩に負担がかからないようにする。
 ホークスの杉内のように7、8割の力で放る。思い切り放ると頭部が動き、制球が定まらない。


この投法だと省エネな上に肩を痛めにくく、制球が良くなる。
制球が良くなると腕をスムーズに思い切り振ることができるので、遠くまで放ることができるようになった。
なにより、投球モーションの最後の最後に指先から球を放つ際の感触がなんとも心地よい。

これでリリースポイントが定まらず、制球が乱れた場合は、SFFのように人差し指と中指をひろげてボールを握る。
ただし、第一関節下辺りは縫い目に掛ける。そうするとリリースポイントが定まり、コースが定まる。
ただし、スライダー回転がかかる場合がある。

肘が下がると三角筋に負担がかかってしまう。特にフォロースルーの際に酷使してしまう。
三角筋はパワフルだがすぐに痛みを訴える筋肉であるからして、望ましくない。
手を上げてトップに入るあたりから肩甲骨の辺りを意識して、腹筋と肩甲骨辺りの背筋と上腕三頭筋を使って投げると、肩が痛まない。

力任せに勢いのある球を投げようとすると、そのために生み出したエネルギーが腕に掛かる。
体が回転した際に腕と手が伸び、バッティングで言うとドアスイングのように手が遠回りする投げ方だと、強いエネルギーが生じるが、その際、脆い箇所である肩・肘が悲鳴をあげる訳だ。肩がもたない。
その上、球離れが早くなりがちだ。球離れが早いと、肩が張った余裕の無いポジションの際に反作用が加わってしまい、
肩を痛めやすくなる。先に挙げた腕がらみ状態だ。

腕を横に掻くような投法は、弱肩の自分には無理だった。
自分はノーアン・ライアンではなかったということ。
なので、力むのはリリースする瞬間のみにした。

個体差があるので万人に効果があるとは断じられないが、肩痛を起こす人には
とりあえず風呂でのインナーマッスル・トレーニングと肘から出す投法を試してみる事とおすすめする。
タグ:野球肩 野球


posted by 塗りかべ at 20:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 野球
2011年05月29日

アディダスの野球用樹脂ポイントスパイクとアンダーアーマーのトレーニングシューズ

アディダスの野球スパイクと、アンダーアーマーのトレーニングシューズのレビュー。


昨年までSSKの樹脂ポイントスパイクを使用していたのだが、ポイントの位置が私の足に合わないようで
、親指母子球の辺りに痛みを覚えるようになってしまった。
どうも足裏の負荷が分散されない。最初は違和感程度であったが、一度痛みを覚えると、
痛みは徐々に増していきプレイに支障をきたすまでに至った。

買い換えようと考えて乗換先を検討していたところ、偶々訪れたバッティングセンターでアディダスがスパイクの試用貸し出しを行っていた。
足裏の土踏まずから先半分のポイントが一体となっており、これなら負荷が上手いこと分散されるかなと期待して、
渡りに船と借りてみた。

バッティングセンターなので、当然の事ながら打席は土ではなくてゴムシートだ。
スパイクのポイント効果は無いのだが、全体的に幅が広いだ狭いだといった癖が無くて
日本人向けの無難な造りで、足裏の負荷は良い塩梅に分散されることが確認できた。

金歯は使用不可の球場・大会があるので、樹脂ポイント一択なので、このアディダスのスパイク購入を決意。
どうせなので、履いた事のないミドルカットを選択した。

ここより安いところもあるのだが、ここはAmazon経由購入だと、30日間は返品送料無料なのが有難い。

ミドルカットだと走り難いかもと懸念したが、俊足が売りの巨人の松本が足首保護のためにミドルカットを使用しているとのことなので、足が遅くなる事はないだろうと判断した。

試合で使用してみたところ、痛みを覚える事は無くなった。

ミドルカットについては、準備運動の段では、足首の横の動きが制約される感があったので少し走り難いかとも思ったが、実際に試合で動いてみると全く気にならず、バッティングもベースランニングも守備時の背走も問題なく行えた。
それでいて、確かにこれなら捻挫しないだろうと言えるだけの保護が得られている。

余は満足じゃ。


でも、アンダーアーマーの野球用トレーニングシューズ『 UAデイゲームトレーナー』を購入したところ、かなり良い使用感だったので、スパイクもアンダーアーマーを手に入れたいという物欲に取りつかれている。

ここも30日間は返品送料無料。

このトレーニングシューズはとにかく軽い。その上に硬すぎず、親指母子球の裏面にグリップがついており重心移動がしやすくて動きやすい。軽いが貧弱なわけではなくて、足の保護能力は充分にある。
お勧め。
アディダスのトレーニングシューズはどうも親指付け根が痛むので、こちらに乗り換えた。

アンダーアーマースパイク UA イグナイトライト MID TPU




店頭でこのアンダーアーマースパイクを手に取ってみると、裏面のポイント配置が独特で、母子球裏を重視している。
なにより、トレーニングシューズと同様に非常に軽い。
試してみたい。スパイクも乗り換えようか・・・

でも海外メーカー製品は日本人の足の形に合わないのだよね。トレーニングシューズはマジックベルトなので調節しやすいのだが、スパイクだとどうだろうか。
店頭ではマイサイズの在庫が切れていた試せず仕舞い。なのでその点が不明なままだ。

加えて、アンダーアーマーのWebサイトは非常にスタイリッシュで見難い。メーカーなのだから、見てくれに捕らわれず実用性を重視して欲しい。

でも良さげだ。
国内メーカーにも頑張って頂きたいのだがねえ。
タグ:野球


posted by 塗りかべ at 14:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 野球
2011年06月13日

ミズノ軟式グラブ井端モデルと捕球について

能筆家は必ず好筆を用いる。消しゴム使えないもんね。
実際の所は弘法はメッチャ筆を選んでいたそうだ。

と、財布の紐への説得工作を済ませ、井端モデルのグローブ(一般軟式用)を購入したのが昨年の春


シーズン開幕まで間がなかったので、購入店に湯もみしてもらった。
Amazonの方が安かったし送料無料だったが、湯もみがないのよね。
楽天からこちらの店で購入し、スチーム&型付け(少し硬め)をしてもらった。


それまではどうも捕球が下手クソなもので、一度はグローブ内に収めたボールをしばし弾いてしまっていた。
指の第三関節と掌を曲げてグローブを閉じる(グローブを">"の字にする)のではなくて、
第一関節を曲げて球を掴む(グローブを"コ"の字にする)ように捕球すると良い、
と聞いたので試してみたらだいぶマシにはなった。が、まだゴロをこぼしがちだった。
そこで、道具のせいにしてみた訳だ。

とりあえず壁投げで使ってみた。これがとても捕球しやすい。
それまで使用していたミズノのオールマイティグラブに比べて、そこそこ深めなポケットにボールが勝手に収まってくれる。
でもポケットが深すぎて捕球したボールを取り出し難い、なんてこともない。

捕球が下手だったのは道具のせいだったのか、あるいはグローブが腕を補ってくれたのか。
両者だと思う。
内野手用グラブとオールマイティグラブの違いもあろうかと。

実際に試合においてファースト、セカンド、ショート、外野で一年間使用してみたが扱いやすく、
適当に手を出すだけでボールを捕球できる。
ポケットが深めなので外野フライ捕球も問題ない。
もちろん魔法ではないので限度はあるが、グローブを変えただけでここまで違うのかと魂消た。
同じミズノなのだがね。

まあ、プロの中でも名手の誉れ高い内野手の道具を模しているのだから捕球し易いのは当然ではあるが。
加えて、グローブだけではなくて、湯もみの腕もあるのだろう。この店は良い腕だと思う。

なので、井端モデル+湯もみはオススメ。
敬愛できるグローブは扱いにも気を使うので長持ちするだろうし。


グラブの手入れ用に購入したのが、スポーツ用品店がおススメしていた下記。
10%OFF!!MIZUNO【ミズノ】レザーケアクリーム

10%OFF!!MIZUNO【ミズノ】レザーケアクリーム
価格:1,220円(税込、送料別)



ミズノのレザーケアクリームはグローブ購入初期に使用し、後は年に1、2回使っている。
普段の手入れはホワイトベアーの皮革用レザーローションを使って汚れを落とす程度にとどめている。
タグ:野球


posted by 塗りかべ at 23:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 野球
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