2007年07月26日

選挙

どうにも記事がゲームやPC冷却ばかりに偏っている。
参議院選挙も間近だし、ちっとはインテリジェンスに振舞ってみるとする。


今回の選挙の与野党攻防は、先の郵政解散後の衆議院選挙と逆の様相を呈している。
その仕掛け人は社会保険庁だ。
で、キモは先の選挙と同様、民主党の受け皿能力にある。


○郵政民営化
今年の10月、いよいよ優勢民営化が実行される。
が、今回の参議院選挙は民営化直近の選挙になるのというのに、
国民新党の候補者ですら郵政を争点にせずに生活不安を前面に打ち出してる。

民営化自体はもはや覆せないが、先の衆議院選挙の際の民営化反対論者の主張は
「民営化により地方赤字局の閉鎖によるサービス偏在化」
「業務拡大による民業圧迫」
「アメリカへの資産の流出」
なわけで、
閉鎖と民業圧迫なんぞは民営化後の政令による制約調整がキモなわけだから
反対して自民党を離党までした人たちはここがその政策の勝負所だろう。

アメリカへの資産の流出についても、未だ話しに出てこない。
郵政公社が買収防止策を打ち出したぐらいか。
そもそも郵便局にお金を預けている人が、
積極的に外資にお金を移動させるとは思えないので(ペイオフも結局1000万だし)、
資産が流出しないのは当たり前といえば当たり前か。

先の選挙であれだけ喧々諤々やっていたというのに・・・
ということは、今回の選挙で挙がっている話題もそうなるということかしら。
今選挙の話題は年金に終始している。


もっとも、先の衆議院選挙の決め手は郵政云々ではなくて、
単純に民主党が"自民はイマイチ"派の受け皿に成り得なかっただけの話と見ている。
マスコミや野党の敗戦の弁が郵政に終始しただけだろう。

なにしろ、話題が憲法に及ぶ度に分裂しかける党が野党第一党なのだから、
与党に対する能動的な政策論争・政権奪取は不可能、望めない。
結果、自民の用意した郵政争点の土俵に上がらざるを得ない。
可能性があるとしたら与党の自滅しかないのだ。

今回の参議院選においては、その与党が自滅仕掛けている。
正確には社会保険庁の道連れ地獄なわけだが。
安部政権によって解体方針を明確に打ち出された社会保険庁の内部不始末リーク自爆は、
とんでもない破壊力を発揮している。


○民主党
民主が自民との連合をハッキリと否定した以上、
社民共産は改憲派のいる民主とは袂を分かつことを明言した。
政界再編についても、衆議院の趨勢が変わるほどではない。
仮に民主党が大躍進したところで民主党政権は生まれない。
そのせいか、民主党の政策はどれも財源の不明・不足なバラ撒き型に終始している。

特に年金の支給対象を在日外国人含む未払い者に拡大する主張なんぞは
財源・道理・モラルの上で不可能だろう。不払い得が横行すれば年金は破綻してしまうのだから。
これではやっぱり"自民はイマイチ"派の受け皿に成り得ていない。

岡田民主時代にはハッキリと財源としての増税を打ち出して一皮剥けかけたのに、
退化してしまった。
民主としては与党の自滅でせっかくハードルが下がったのに、相変わらず一皮向けていないのだ。

ただし、これはこれで直近の選挙を第一義とする野党としては進化とも言える。
この辺は岡田元代表と小沢現代表の寿命の違いであり、
衆議院選挙と参議院選挙の違いなのかもしれない。
つまり、小沢民主は先の衆議院選挙時の小泉自民と同様に局所戦術に打って出ている。
ただやはり、先々を考えると民主党の株を落としているとしか思えない。

追い詰められた安部政権も、とうとうCMでも年金を前面に打ち出し、
得意の憲法教育法改正を封印してマスコミの土俵に乗らざるを得なくなってしまった。

野党が自縄自縛に陥り、結局郵政選挙にされてしまった先の選挙の逆だ。
もっとも今回の仕掛け人は自民総裁でもマスコミでもなくて社会保険庁だが。


○自民党
個人的には小泉政権の跡を担うなんてババを引いた安部総理が、
社会保険庁の失態などという遠い昔の政府の失態を負うというのは筋が違うと判断している。
複雑怪奇なFTA交渉や年金問題を扱える政治家が乏しく、
失言したからといって容易に交代できない現状も割り引いてあげなくてはならない。
もっとも脇が甘い点は否めないが。

小泉前総理でさえ手を拱いていた社会保険庁だ。
麻生政権だったらもっと入念に細工を施してから社会保険庁に取り組んだろうが、
安部政権は就任数ヶ月で拙速に解体を打ち出し、結果自爆テロを招いてしまった。
もし自身を改革政権と位置づけられていたならば、抵抗勢力対改革を打ち出せたろうが、
安部政権は改憲政権にシフトしていた。

また、小泉前総理ならばサプライズで幕を引いていたろう。
マスコミはサプライズが大好物なのだ。嬉々として乗ってきてくれる。
その点、安部総理は奇抜な手段を弄しない。


○結論
まあ、結論としては毎度の如く、
自民もなあ・・・でも民主も受け皿能力ないし・・・
という有り触れたものになってしまった。

幸い非拘束名簿式で行われるので、政党ではなくて候補者そのもので選ぶとしよう。
どうせ政界再編が行われたら有耶無耶になるんだし。

治安問題を第一に掲げる人が良い。
で、小選挙区の方は・・・ロクな奴がいない。
なんで比例に人材が偏っているんだ?小選挙区比例代表並立制の弊害か。


○見所
さて、今回の選挙は予測が厳しい。
ただし、予測はあくまで予測。選挙前の予測結果がねじれ現象を発生させることも多々ある。

むしろ、先の衆議院選挙で大勝した自民にとって、
次選挙となる参議院選挙は揺り戻しで逆風吹き荒れるのは、元より規定路線であった訳だ。
そこに吹き荒んだ今度の年金逆風は、郵政選挙の大勝を忘れさせる神風にも成り得る。
安部政権は現在の劣勢を煽り、潜在的な比較的自民支持派・疑民主派の掘り起こしに繋げ、
このピンチをチャンスにできるかが見所になる。

民主党の年金支給層拡大路線を炙り出して論争を挑み、
民主案では年金が破綻することを示せば良いと思うのだが・・・
民主が優遇しようとしている在日外国人は参政権が無い訳だから、
自民にとってマイナスには振れないホーム球場に成り得るだろうに。

年金支給対象の拡大は、民主に投票するにあたってブレーキとなっている箇所なので、
年金を争点とするならば是非ともその財源と対象を議論して欲しいのだが。
加えて社会保険庁解体という改革路線を強調すれば言う事ないのでは?
なんか事情でもあるのかしら。

ガキの頃は退屈の極みだった選挙特番がこんなに楽しみになるとは。
前回は自民完勝にTBSが泣き叫んでいたが、今回は果たして高笑いが響くか否か。
あと、前任キャスター久米宏にガチンコ敵意を燃やし、空回りエンストしていたテレ朝古館はどんだけ成長しているのか。
今回の選挙と選挙特番は、この辺りを見所にして楽しみたいと思う。
タグ:政治


posted by 塗りかべ at 21:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
2009年05月16日

外国人に対する参政権付与の是非について

■参政権
民主党は定住外国人の地方参政権を基本政策のひとつに掲げている。
民主党は議員の左右思想が幅広く、ややもすれば纏まりの無い烏合の衆と化すのだが(改憲の話が出た時とか)、なぜかこの外国人参政権だけは、国益を第一に標榜している民主党議員までもが参政している。
公明党も党を上げて大賛成。
自民は反対が主流。
民団は外国人参政権を求めているが、総連は付与反対。なので外国人だから賛成というわけでもない。

そんな参政権の話。



1.結論
外国人に対する参政権付与は、国政・地方、選挙権・被選挙権含めて全て反対。
理由は、道理もメリットもないから



2.理非(納税と参政権の関係)
納税しているんだから参政権も与えよという主張がある。
が、納税(代金)と対になるのは税によって賄われている行政サービス(商品)だ。参政権ではない(株主の権利)。

よく言われる事であり当たり前のことでもあるのだが、納税と参政権に直接的な関係は存在しない。
だから、納税どころか生活費を受給していても日本人ならば参政権が与えられる。

怪我を負った外国人が119番に電話して救急車を要請しても外国籍である事を理由に断られること輪ない。警察・消防といったサービスについても同様であるし、整備された道路や電気水道といったインフラも利用できる。これらサービスは税金によって賄われている。
参政権については税金とは無関係だ。

株式会社で言えば、税金は代金であり行政サービスが商品であり、参政権は株主の権利であり国籍は株である。
商店で代金を支払い商品を購入した上で「金払っているんだから株主総会の議決権を寄越せ」などと言い出したらクレイマー扱いされる。納税を理由に参政権を要求しているのはクレイマーなのだ。
外国人は買い手であり、日本人は買い手であると同時に売り手でもある。
売り手として議決権を行使して、資本(≒税金=歳入)の使い道を決める取締役を選任・罷免することが出来る。
株式会社と異なるのは、株は金銭と交換できるが国籍は他国籍でないと交換できない点だ。

外国人は買い手であるので、消費者として店に意見・要求を申し入れることが出来る。
店は「貴重なご意見ありがとうございました」と受け取る。
その意見・要求が店の提供するサービスの向上・利益の最大化に繋がると経営陣が判断するならば、その意見・要求を元に品揃え・サービスを改善していくべきである。
だが、意見・要求がサービスの向上・利益の最大化に繋がらないと判断するならば取り入れる必要も道理も無い。

どうしても意見・要求を実現させたいならば、株を取得して議決権を手に入れるしかないのは道理であり正当である。

そして、日本人であるならば生活保護を受けていて納税額がゼロ(マイナス)であっても参政権を与えられる。
株を持っていれば、店の商品を買わずとも売り手にはなれるのだ。買わずとも、株主優待制度で商品を貰えたりもする。

まあ、ここで述べたいのは納税と行政サービスの関係の有無ではなく、納税と参政権に関連性がない事である。
道理で言えば、納税を根拠に参政権を要求することは適わない。

「私は僑胞の連中を信用などしていない。徴兵の義務を負わないくせに韓国人を名乗り日本の選挙権を求める。馬鹿げてないか。つまりはいいとこどりでないか。僑胞は僑胞だ。韓国人ではない」


3.情と利益
そんな道理の無い外国人参政権を実現する手段は、情と利益しか残っていない。
外国人参政権付与主張者はこの点について重点的に理論武装するべきなのに、疎かにしている。
情でしかない事を理解せずに「差別だ」「排他主義だ」と共感を強要・罵倒して反感を悪戯に買っている。
または道理に適わないのに『納税⇒参政権』の論理で道理面に訴えている。
不明の至りだ。


・情
外国人に参政権が無いのは可哀相、国際化していると評価されたい褒められたい、付与しないのは差別だ排他主義だ、等々。
情には同志との連帯を深める事こそ可能だが、反対者に対する説得力は欠片も無い。これに、反対者・傍観者は不愉快しか感じない。
得てして排他的独善的攻撃的な集団に陥る始末である。道は遠のくばかりだ。


・損得
外国人参政権付与主張者が追求すべき唯一の突破口は損得だ。
EUがそうだ。欧州連合を作る上でEU国民に限定して参政権を付与している。
EUの参政権付与は目的ではなくて、損得を考えた上での手段なのである。

参政権付与論者は、リスク・デメリットが少なくリターン・メリットが多い事の根拠を示せば良い。
であるのに、根拠っぽいものしか示さずに当人は根拠を示した気分に入ってしまっている。
国際化がどうたらと言うが、本当に国際化が図れるのか、国際化する事によるメリットは何なのか、根拠が見えない。
ヨーロッパではどうたらとかバスに乗り遅れるなとか、日本の国益とは関係ない話に終始してる。

リスクについてだが、二重に参政権を所持していた場合、母国と日本の利益が相反した場合にどうするのか。利敵行為が可能になる。
合法的な反間の計だ。
隣国の中国が漢民族をチベット・ウイグルに送り込み多数化させて乗っ取っている現状では、恐怖を感じ危惧するのは当然だ。

外国人参政権付与主張者はこのリスク・リターンとメリット・デメリット点を掘り下げて理論武装すべきだ。
特にメリットについて。
が、情に拘る人間は損得勘定を忌避蔑視敬遠しがちだ。前途は暗い。



4.考え方の相違
なぜに参政権付与の賛成派と反対派の話が噛み合わないのか。

不法入国したフィリピン人が子供を出汁にして滞在許可を要求してフィリピン人の株を下げていた事件があったが、
世論には『滞在認めなよ、可哀相だよ排他主義だよ』と
『逃げ得は認められないよ、子供は可哀相だけど責められるべきは親であり日本じゃないよ帰れよ』が見られた。

前者は今現在の状況と問題点とその解決に注視しており、後者はそんな状況に陥ったそもそも原因と非の所在・再発の防止に注目している。
生き物としては前者が正しい。
だが人間は知恵が付いてしまっている。
結果から原因を求め、さらにその結果を元に更なる結果を算出することにより原因を防止する必要性を認める知恵だ。
子供が可哀相ならば、その可哀相な子供を増やさぬための方策を講じよう、そのためには今回の件についてどのような判定を下さなければならないのか、というのが後者の考え方だ。

両者は同じ事象を見ながらも解決すべきとしているポイント・優先順位が異なっており、話が噛み合わない事この上ない。
これは参政権付与における対立についても同様だ。
法(論理)と情は仲が悪い。



5.現状
現状、日本では外国人参政権は無い。
そして平等至上主義者がいる。不平等である事が許せない人々だ。

同じ地域に住んでいるのに参政権が異なるのが問題だと。国籍が異なる事は無視して。
真の平等を考えるならば、国籍も平らにしなければならないのに。
住んでいる地域も国籍も参政権も平らなのが真の平等主義なのだ。

この手の人達は考え方も平等を前提にしている。
かならず相手と自分が同じ土俵にいるものと考えてしまうのだ。

現行では外国人の参政権は認められていない。是非の前に、それが現状だ
参政権付与賛成論者は現状に対する改革者である訳だ。反対論者は現状を維持しようとしているだけ。
なのに、賛成論者は反対論者と同じ土俵に上がっていると勘違いしている。

対して維持論者は現状を維持する程度の道理と当面のデメリットがない事の根拠を示せば良い。
現状を変えようという人間は、現状を維持しようとする人々に倍する根拠を用意しなければならない。
そして改革によりメリット・リターンが大きくなり、それに比してデメリット・リスクが小さい事を証左しなければならない。



6.民主党
民主党は政権交代にあたり
「私たちに一度、政権を担当させて下さい。そうすれば自民党よりも素晴らしい事が分かりますから」
と主張している。
「とにかく一度やらせてくれ」と、日曜日の昼の番組で菅直人が主張していた。

民主党は与党経験ゼロで実績が無い。
維持する自民党に対して、現状を改革しようとする民主党は倍する根拠を示さないといけないのに、与党自民党と対等だと考えている
自民党に対する対抗政策を出すたびに「財源は?」と問われている。

民主党が政権とったら改憲するのかしないのかと問われると
「そういう大事な事は政権をとってから考える」(菅直人)とか言っちゃう。
自民党にも改憲派、護憲派がいるのだが、自民党が政権をとったらどうなるからと言えば、それはつまり現状である。
民主党は政権を奪取したら改憲するのかしないのかを鮮明にはしなければ、憲法を重視している人々は投票できないわけである。

思想を問わない多数派工作では野党第一党が限界だ。
投票する人は自民党に反対する消極的・消去法支持者でしかない。
メディアが反自民に回っていると言うのに、未だに政権を取れていない。
よしんば与党になれたとしても、途端に空中分解してしまう。


7.政界再編
日本政治の一番の問題点は、野党第一党の腰が定まっていない点である。
野党が駄目だと与党も駄目になる。
はよ足元を見つめて政界再編をしろよと言いたい。


タグ:政治


posted by 塗りかべ at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
2009年05月30日

民主党のミスター・クリーン岡田克也

鳩山氏と岡田氏の一騎打ちが繰り広げられた先の民主党代表戦は、即決戦投票の電光石火に終わってしまった。

もっと長々と繰り広げて世間に政策をばら撒くべきだろうにアホかと思ったのだが、岡田・小沢両名が代表代行に就任した結果を見るにつけ、党の内部分裂を避ける事を最優先したのかと合点した。
論戦中傷が繰り広げた後に挙党一致体制を敷いては、ただでさえ茶番呼ばわりされているというのに目も当てられないほど白けてしまう。
なにより、岡田陣営から小沢批判が出てくるのはなんとしても避けたいところだし。
民主党の駒不足が逼迫した問題なのは、候補者がたった二人でしかもどちらも元代表である事から明らかだ。派閥を構成する余裕はない。

その辺はさておき。

問題なのは、マスコミの岡田氏に対する評が『ミスタークリーン』だった事だ。
鼻で笑ってしまった。

岡田氏の父兄はあのイオングループの経営者である。
そして岡田氏自身は過去に通産省に勤めていたのだが、その頃、岡田家の資産管理会社の取締役を兼職していた。
官僚は公務員の兼職禁止の規定を当然受ける。
よりにもよって、通産省の官僚が大手流通企業の創業者一家資産管理会社で兼職していたのだから灰色どころではなく真っ黒である。

無給だったというが、岡田家の資産管理会社なのだから報酬の出所も岡田家の資産なのだから岡田氏が受け取っても意味が無く、岡田家の資産にとってプラスになれば岡田氏は恩恵を蒙れるわけだから無給であることはどうでも良い。

まあ、官僚時代に悪いことしていたとしても政治家として悪い事していなければ、順法面で信用は得られないにしても汚職の点については差し当たって問題はない。

だが、この問題について突っつかれた岡田氏は兼職禁止を「知らなかった」などと愚にもつかない言い訳を放っている。
小学生とまではいかないが、中学高校生でも知っている兼職禁止。この公務員になって最初に叩き込まれる初歩のひとつを東大の法学部出身者である岡田氏が知らなかったというのだ。

この言い訳は信憑性が無いばかりではなく、岡田氏の能力を貶める面すらある。そんな事も知らなかったアホなのかと。
官僚・政治家としてこの「知らなかった」という無能は、まだしも「そのぐらい良いじゃんと思ってやっちゃった」場合よりも問題が大きいだろ。
無能な官僚・政治家は悪徳な官僚・政治家よりも有害だ。


で、合点がいかないのは、岡田氏はクリーンなんてイメージが何処から沸いたのやら。

これは、冗談が通じない性格の上に、贈り物を一切受け取らないからのようだ。
だが、送られてきたチョコや花を受け取る事よりも、通産省官僚が大手流通企業の創業者一家資産管理会社の取締役を兼業している事の方が、クリーン度合いはよっぽど低い。
つーか真っ黒焦げだ。

では何故『クリーン』が連呼されたのだろうか。邪推してみる。

小沢退陣後の民主党イメージ一新をマスコミが援護射撃してやったのだろう。あるいは無知か手抜きか。
記事を起こせるだけのネタが無い時でも、クリーンイメージで売っている方が何かにつけて絡め易く記事も書き易い。

むしろクリーンなのは資産を誇る鳩山氏の方だろうが、金持ちがクリーンでは庶民感情的に腑に落ちないし絵にならないので記事にし難い。
岡田家も負けず劣らず資産家なのだが、その面は強調されていない。
やはりイオンはマスコミのスポンサーでもあるからか。特に朝日は。過去、民主岡田時代のテレ朝の贔屓は露骨だったなあ。

一方で、岡田氏が先々首相に就任した際に、この兼業の事実をセンセーショナルな記事にし易いという面もある。落ち目になった時用の隠しダネだ。
岡田氏がミスタークリーンである方がどう転んでも、マスコミの得なのだ。


ところで小沢の闇献金問題は昨年の夏辺りから囁かれていたにも関わらず民主は支持率は保ったままだったのに、検察が捜査に踏み切った途端にガタ落ちした。
なんでそんなに落ちるのやら。小沢がそのぐらいの事やっているのは当然だろう、小沢なんだから。
不甲斐ない事に、民主党を支持していた人たちは、その辺りも飲み込んだ上で支持に回っていた訳ではなかったということだ。

で、小沢が代表から代表代行になったらまた上がった。実質民主の体制はなんも変わって無いじゃん。
どうやら雰囲気で支持を決めている人が多数いるようだ。
空気読むな、先を読め。
所詮、政治の質は国民の質か。


あと、民主も人が育たないねえ。代表戦に参戦してこそ成長できるのに、岡田と鳩山の前任者2人のみとは。
長妻昭とか、結局威勢だけだな。質問主意書制度を乱用するしか脳の無い事を当人が自覚しているという事か。満更バカではないのかも。性格が悪いだけで。

個人的には、キチンと成長して、あるいは新たな野党を創って自民支持者VS民主支持者の選挙戦を繰り広げて欲しい。
今の民主は反自民の受け皿に過ぎないから。
だからはよ政界再編しろよ。

でも、小沢がこんだけ酷い態度なのに反旗が翻らないのを見るとね民主の議員の政界再編は不可能っぽい。骨が無い。
タグ:政治


posted by 塗りかべ at 18:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
2011年03月17日

寄付の行方と寄付先

東日本大震災の被災者のための寄付先をどこにしようかと迷った。

とりあえずJALカードのマイレージは共同募金にしか寄付できないので、これはそこで決定。ここはうさん臭い話もあるが、致し方ない。

それとは別に、現金を寄付する先はどこが良いやら。

●チェックポイント
・振込手数料が免除されている事
 →免除ならば善意100%とはいわないが、金融機関が信頼と実績を認めていることは過小評価できない。一般人の判断よりは失敗が少なかろう。少なくとも詐欺は避けることが出来る。

・用途が明確である事、中間に抜かれない事
 →25%が団体の運営費に回されるとか痛すぎる。黒柳徹子が窓口やっているユニセフとアグネスチャンの日本ユニセフ協会の区別がつく程度には分別が必要。
 →被災者に届くまでの中間層が薄くて少なければ少ないほど良い。間を挟めば挟むほど抜かれるんだから。


なんだかんだで日本赤十字かなあ、なんて考えていたが、よくよく考えれば被災地に直接渡せば良いじゃんと気付いた。気付くまで間があったのが馬鹿馬鹿しくなるぐらい、上記のポイントを全てクリアしている。オールグリーン。


取り敢えず被害の大きな県3つ
・宮城県
http://www.pref.miyagi.jp/kihu.htm

・福島県
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=1459CB5C35AAAB8F11708CEEA721949C?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23642

・岩手県(暫定)
http://sv032.office.pref.iwate.jp/~bousai/taioujoukyou/gienkin.htm


今回の震災を受けて寄付先を纏めているサイトが幾つかあるが、自治体の情報が欠けているのは何故なのか分からない。まあ間違いは無いだろう。

募金は各都県ごとの義援金と寄付金が存在する。
それぞれ各県の被災者援助か復興にのみ使用されるピンポイン仕様。
県とは別に市町区村レベルでも受け付けている様子なので、好きな地域・目的にピンポイント募金できる。ただし、手数料免除は窓口受付の場合のみのようだ。


もちろん上記以外の県にも同様。
被災者援助の遅れは民主政権による人災だから、民主王国の県は自業自得だ!というのならば、民主議員の少ない県・地域を選べば良いし、天災だし今は一票の重みを噛み締めているだろうから不問だというのならば被害の大きな地域に送れば良いだろう。
個人敵には後者だが、前者の意見も分からなくもない。


あと、北海道のように震災はなくとも観光が減るなどの影響が出て困窮している人々もいるので、そういった地域で盛んに消費するのも援助になる。
特に福島の観光・農業は先々までの風評被害があるだろうから、募金のみならずそういう形での援助も有効だろう。
募金自体はあちこちで結構な額が集まっているので、むしろ福島の原発実害・風評被害が尾を引き復興し辛いので一番質が悪い。
今すぐ大金を募金するよりも、しばらく経てから継続的に福島の産物を買ったり観光に行ったりした方が効果はあるかもしれない。被災地の経済が再び回り始める段に金を費やす訳だ。


とりあえず、みずほ銀行のATMが復活してくれない事には・・・


posted by 塗りかべ at 21:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
2012年12月18日

2012年 衆議院選挙の結果を受けて

冬の陣が終われば夏の陣が来るわけで。

「衆議院選挙では与党に入れたけれど勝たせ過ぎもねえ・・・参議院では野党に入れるか」
なんていう参院選マインドが働く参院選挙は、なんでも反対党のサンクチュアリ。
民主党政権が誕生するはるか以前の前安部政権時代から、捻じれを生む参院こそが民主党の本丸であった。

つまり来年夏の参院選挙こそが、政権交代劇のクライマックス。
日本の今後の鍵を握るのが夏の参院選。
その選挙の鍵を握るのは民主党の成長。

その民主党の鍵を握るのは、この期に及んで政調会長が
細野「自民が特例国債を人質に取り、解散を要求したのは残念です」
などというマニフェスト違反を棚に上げてジミンガーお花畑を展開しての逆切れ発言してしまう民主党マインドからの脱却。

『一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移 財務省』
http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/003.htm

「無駄使い削減と埋蔵金で減税するぜ」と主張して先の衆院選で勝っておきながら、
予算も国債発行額も増やした上で増税したのだから、
「特例国債は仕方が無いから通すとして、解散して選挙やりなおすべき」という自民の解散要求は至極まっとうだ。

何しろリーマンショック下の麻生政権よりも酷いし、震災前の鳩山政権からこのざまなのだから、
ジミンガーもシンサイガーも通用する余地が無い。
敗北原因を直視できない現状のままでは本丸炎上は必定。

まず現状として、先の参院選で民主は自民に負けている。
参院は半数改選なので、民主は参院で第一党を保ってはいるが、それも来年夏に改選が来る。
『第三極』なんて言われたが、一極であった民主の衆院議席数は維新と並んでしまった。
もはや二極ですらない。
民主は参院選で負けるにしても、せめてまともに戦えるのか。
勝負を成り立たせることはできるのか。

鳩山政権は迷走と暴走により、わずか8ヶ月間で命を落としたが、安部政権が来年夏までの短命に終わるかと言えば、大腸炎悪化ぐらいしか可能性は無い。

参院選マインドが働くとはいえ、受け皿に維新・みんな党・共産・小沢党が林立する現状、
今回の衆院選で顕著化した民主アレルギーは悪化こそすれど自然治癒することはとてもではないが望み薄。

「自民大勝は自民が支持されたわけではない。民主不支持の結果だ」と盛んにアナウンスされているが、
それは民主が負けた理由であって、他にも政党がある中で自民が大勝した説明にはならない。
あくまで、チャレンジとお灸に懲りた有権者が、過去の実績込みで3年間下野した自民が他党よりもマシに見えたことが大勝の第一の理由だ。

では民主党が夏までの半年間でマシに見えるようになるのか。

先にも挙げたように、選挙前後での幹部の発言を聞く限りでは、暗い。
あからさまな絵に描いた餅に飛びついた国民がドアホなのだが、それでも詐欺は詐欺。
であるのに、この細野の逆切れ。木っ端議員ではなくて政調会長でもこの体たらく。

つまり、自民が第一極であり、民主を含む団子な第三極が第二極への抜け駆けを伺う様子が展開される。
夏の参院選で、民主が手放す議席の席取り合戦を繰り広げるわけだ。

各党とも独自食を打ち出したい中、第三極党同士の連携は期待薄だろう。
嫌民主派を取り込む事を基本戦略とした上で、自民民主以外の党が取る戦略には、与党戦略と野党戦略がある。
1.与党戦略:宗教色の無いポスト公明党を目指し、消極的自民支持派を支持基盤とする。
  →自民との連立を図り、自民支持だけれどストッパーが必要だよ派を取り込む。
2.野党戦略:野党第一党を目指し、そこから与党を目指す王道。
  →積極的自民不支持派の取り込み。民主の来た道。

公明党の宗教色を薄めたい上に、一人勝ち独裁呼ばわりされる事を忌避している自民に対して、与党戦略は取りやすい。
また、与党として実績を作れば、素人集団民主党に政権を与えてしまった事に懲りた国民層を取り込める目もでる。

しかしながら、与党戦略は埋没する可能性がある。確固たる支持基盤がある公明党ならではの戦略でもある。
みんなの党はこの点をえらく気にしている。
差別化の舵取りは、腕に覚えが無い限り難しいだろう。
この点、小沢が上手いのだが、過去の軋轢から自民が小沢と手を組む可能性はゼロだ。

また、与党戦略では今後十年間で与党第一党になれる可能性は低い。
今後十年以内に首相を出すには野党戦略以外を取るより他は無い。

が、野党戦略を取るにあたり、絶対に避けなければならないのは、第二の民主党呼ばわりされること。
そしてメディアへの露出が減り忘却されること。
みんなの党が伸びないのも、舛添・新党改革が行方不明なのもこのドツボにはまったため。
この点で野党戦略はリスクが高い。

みんな党は野党戦略で来たので、この期に及んで与党戦略は取りづらい。
その上、自民から見ると扱いづらい割りに議席数が少ない。
野党戦略をとるだろう。

小沢党は先に書いたように、野党戦略しかない。
共産党も同様。


維新には参院議席が無いが、衆院議席の実績を元に、与党に対して信用売りができる。
石原親子のパイプがある。石原伸晃へのポスト割り当てで安部政権の対維新戦略が判断できる。

橋下と石原が喧々諤々やれば埋没することも無いし、橋下と石原のキャラ的にも与党のブレーキ役を演じやすい。
与党でいながらも、なんでも反対党のサンクチュアリである参院選を戦える。
都政国政において石原の長い与党経験も生きる。その点は自民にとっても話がしやすい要素である。

だが、与党になった民主が分裂したように、維新も与党になれば寄り合いを誤魔化しきれない面が顕著化するだろう。
アクが強い性格が揃っているので、内輪もめが腹芸なのかマジなのか、当人たちにも分からなくなる可能性がある。

とはいえ、実績が無いのに政権を担当してもまともに政権運営できない事を目の当たりにした以上、民主党以上に政権担当能力の無い維新は与党戦略しかとれないだろうし、そのための石原代表だろう。
肝は、連立を目指すのか閣外協力に終始するのか、関係の匙加減である。

民主は他の三極が旗色を鮮明にしたところで、与党戦略派と野党戦略派に分裂するだろう。
その際に政界再編が起きる。
舛添のようにその瞬間を伺っている輩も多い。

その他党はそもそも人材・人気・議席の資源が無いので、その日をしのぐのに精一杯だ。取れる戦略が無い。
強いてあげるなら舛添の個人的な大臣実績と実務能力だが、政局と左右する力も調整力も無い。


別に橋下と石原をそこまで高く評価しているわけではない。
しかし、彼らはこの衆院選挙で、受け皿足ることを獲得議席数で証明してみせた。
他にキーパーソン足り得る派閥・人材がいないのだ。


日本の先行きは、今後半年間、橋下と石原が同じ夢を見ることができるか、自民と密結合するのか疎結合するのかが鍵となる。
その結果、政界再編の行く末が玉突きに決まる。


posted by 塗りかべ at 19:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治