2009年04月27日

プロ野球 巨人の戦力(野手) 2009年序盤

プロ野球開幕から一月。
対戦も一巡りしてぼちぼち主力の打席数も70越え、半レギュラーも50越えしつつあり、数字のブレもかなり解消されつつある頃合なので、つらつらと巨人の戦力を分析してみようかと。
以下の文章は随時手を加えていったりいかなかったりするかも。

基本的に打つべき強打者(小笠原、ラミレス)は打っているし、昨年過分に働いた奴はマークが厳しいのかイマイチ(鈴木、木村)、逆にイマイチだった奴はマークが薄いのかイケてる(谷、鶴岡)。駄目な奴はやっぱ駄目(寺内、脇谷、李承ヨプ)、マークを伸びしろで上回った奴(坂本)ってところかしら。
チャンピオンなんだからそりゃマークはキツくなるはな。

名前        打率 打席 本 打点 三振 四球 出塁率 長打率
小笠原     .260  87  5  14  17  13  .379  .534
ラミレス      .321  84  3  14  10  5  .369  .526
鈴木        .253  82  0    4  13  5  .309  .280
坂本       .405  80  1    9  10  4  .430  .595
亀井       .309  63  1    8  8  7  .397  .509
李          208  62  4    8  15  12  .371  .500
阿部        .271  54  3    8  16  5  .333  .521
木村        .209  50  0    3  9  3  .261  .256
谷          .333  41  0    6  3  4  .400  .500
アルフォンゾ .129  35  1    3  8  3  .200  .226
脇谷        .161  32  0    0  7  1  .188  .226
鶴岡        .407  30  3    6  5  1  .429  .815

●個々の選手
以下、打席数順で。

・小笠原
打率は低いがOPSは高いし打点も稼げているので状態は悪くない。例年の如く、シーズン終盤時には打率3割超えているだろう。
WBCの影響論を鼻で笑うベテラン。

・ラミレス
ラミレス的にそこそこの数字。出塁率が低いのは仕様です。怖いのはスタミナ面での衰えのみか。
なので負担的に5番不在なチーム事情が痛いところだが、今のところは3番小笠原の高い出塁率、代走松本(鈴木)の脚力、阿部の変態な勝負強さでカバーできる。

・鈴木
開幕当初は2番だったが考え過ぎてしまったらしく(原監督談)不調だった。が、1番復帰したらあれよあれよと数字を上げた、と思いきやここにきて萎み始めた。
キャリアの割りに不調なのか実力なのかが推し量れない不思議な選手。昨年の活躍のために徹底的に研究されてしまった感がある。個人的には2000年からのファンなので活躍を願いたいのだが、現状は出塁率も盗塁成功率も不満である。工藤獲得は編成部の慧眼か。
もっとも盗塁は癖を見抜かないといけないので試合を消化するほどにバッテリーが不利になっていく。多分。今の時期の失敗は夏に花咲く投資とも考えられるから成功率の改善は期待できる。
守備面では、肉体能力は高いが判断力が物足りない。もはや成長を期待して使われる年でもない。ベテランの味を出さないと永遠の若手堀田の再来になってしまう。
そもそもシーズン通して活躍した経験が無いのであんまり期待するのは酷かもしれない。昨年の台頭は何より左翼ラミレスをカバー出来る守備範囲があってこその話だ。打率3割・チーム3位の出塁率は結果論というか、期待値以上の出来。守備が健在なうちは8番辺りで使う分には文句はない。ただ、中堅を守れる亀井と松本が数字を上げてきているだけの話で、彼らが調子を落とした時期に調子を上げていれば良いかと。
でもついつい過剰に期待してしまう選手なんだな。でも冷静に考えれば、調子次第で起用する秘密兵器的な存在の方が味は出るのだろうが。
昨年後半の働きが確変でしかなかったかどうかの見極めがセリーグの趨勢を決めたり決めなかったり。まあ、そこは現時点での坂本の働きが本物でさえあれば、松本・工藤の覚醒でもカバーできるけど。
しかし一昨年に比べると1・2番の層がだいぶ厚くなったなと。

・坂本
打率・出塁率・長打率でチーム三冠。二塁打数が出鱈目だ。ただ、次打者が投手の8番でこの成績なのに四球が少ないのが引っ掛かる。選べてないのか、あえて打てるから打っちゃうのか、相手バッテリーが避けてないのか。まあ、打てているからいいか。
問題は昨年のようにシーズン中頃に調子を崩さないかどうかと、打順を動かした時に影響が出るかどうか。この辺、原監督はかなり慎重な様子。確かに若い遊撃手にあまり負担を課したくは無いかも。守備時は左翼ラミレスのカバーもせにゃならんし。
でも、セカンド育成用に8番枠を空けたくもあるし、調子の良い時に上位打線を経験させておきたくもある。大きく育てるために2番にはおかない方針らしいが、売り出し時の小笠原みたく2番でも大きく育つ奴は育つと思う。けど鈴木が2番でコケたので原監督としては置き難いかも。
二塁打が多い→バント盗塁いらずなので1番でも良さ気なのだが、亀井がこのまま1番に座るならば坂本5番もありかと。で攻守に渡ってラミレス師匠をフォローしてあげて下さい。

・亀井
恐れ多くもWBC打率10割選手。昔からでもって首脳陣の評価がやたらと高い選手。確かにセンターに3割20本の選手がいたら強いので夢見てしまうさ。
開幕当初1番だったが振るわぬ体たらくでスタメン落ちも、スンヨプ・アルフォンゾがそれ以下の体たらくだったので再び巡って来たチャンスをものにして5番奪取後に再度1番を奪取した。
今の成績ならば1番として適任。足早いけれど盗塁下手だが、小笠原・ラミレスが健在な今は下手な盗塁はいらないビッグボールで良いし、二塁から帰ってこれる足さえあれば良いのだし。センターを守れるのも大きい。
ただ、鈴木ともども絶好調なのか実力なのかが見極めがたい選手。悪いなりの打撃が出来るようになればレギュラーだろう。果たして小笠原と共にWBCの影響論を鼻で笑えるか。

・李承ヨプ
打率.200、出塁率.370、長打率.500。三振か四球か本塁打の人。使い難い。
出塁率が高いのだから悪くないという意見もあるが、それはOPS偏重というもの。OPSは重要だが打率が低すぎると相手バッテリーから見れば打線の切れ目にしかならない。現に本塁打4本なのに打点は8しかない。
悪くないのにヒットが出ていないと考えるべきかと。
つまり、相手バッテリーが一発を恐れる場面では勝負を避け、それ以外の場面では打ち取り、たまにどうでも良い場面で甘く入った球をソロホームランされているという事。
もともと甘い球をスタンド上段に持っていけるが厳しい球や逃げていく球に弱い人なので、相手バッテリーがその通りに厳しく攻めた結果なのではないかな、今の数字は。フォアボール覚悟の三振狙いと。
せめて足があってセンターラインの守備の人ならば恐怖の8番として使えるのだがね。
ムラッ気の強い選手なので、調子の良い時だけ使ってあげればいい。シーズンのどっかでは爆発するはずだ。昨シーズンはそれが終盤だった。今年はいつになるか。なのにアルフォンゾと仲良く体たらくでは併用もできない。で、そんな時の小田嶋だろ、通産打率2割の彼だが試してやって欲しい。小田嶋も駄目ならそれはいよいよ田中の投入時期だ。

・阿部
この人潰せば巨人は死ぬと思う。守備面でも攻撃面でもムードメーカー面でも裏方との潤滑油としても扇の要。
そんな巨人の金玉なのに世間の評価はあまり高くない。つくづく捕手は縁の下だよね。あるいはビジュアルのせいか。
現状の成績自体は悪くないが、コンディションは悪いらしい。
今は鶴岡の打撃が調子良い事もあり休み休みしている。加藤も使いたいところだし、潰れないように大事に行けば良いのではないかな。

・木村
打率が低いし長打が無い。昨年の活躍を足がかりにスタメン定着とならないのが広島時代からスーパーサブに終始している所以だろう。
相手に研究されちゃったのかな。まあ、大道ともどもペナントが佳境に入った夏場にベテランの本領を発揮できればいいんじゃないかな、オジさんズとしては。
問題は、それでも木村の方がマシと起用されている現状の巨人20代内野手の不甲斐なさである。

・谷
打撃は調子いいね、長打もしっかり打っているし。
守備は決して悪くは無いのだが、ラミレスが左翼にいるとなると中堅右翼には標準以上の守備範囲を有した選手が欲しいので悩ましいところ。交流戦DH試合のレフトレギュラーなんだろう。この人が守備面を理由にスタメン落ちしている時の巨人はそれだけ恐ろしいって事。
とはいえ現状の成績、5番不在のチーム事情を勘案すれば損して得取れで充分ライトに据えられる。中堅はさすがに無理だろけれど。
今の巨人の穴は2番と5番。で、谷はその5番を埋めているわけだが、3・4番が機能している現段階では2番を重視してしかるべき。原監督の性格からしても。木村・寺内・脇谷がそろって不甲斐ないので2番ライトに定着するのも時間の問題か。今のところライバルは鈴木、真のライバルは松本、影のライバルは工藤、裏のライバルは高橋・矢野。ってことは高橋2番もありってことか、生還率低いけれど。

・脇谷
木村がアカン今がチャンスなのに何もかもが駄目な子。ここで剥けなきゃもうスタメンは無理だろう。それは寺内も同様。半レギュラーの座を円谷に取って代わられるかも。

・鶴岡
どうしちゃったんだろう、打撃が神掛かっている。期待値から考えれば阪神金本よりも奇跡じみている。個人的に捕手のリード・肩・キャッチングなんぞはある程度あればそれ以上はどうでも良いと考えている。
肝心なのは打線の切れ目にならない程度の打撃と投手陣からの信頼量。実松が駄目なのは打撃面だ。今の鶴岡は上記条件を満たしているので、打撃確変の今のうちに可能な限り阿部の負担を軽減すべく併用しておくべきだろう。
一方では加藤の出場機会を奪っている面もある。勝ちながら捕手を育成するのは難しい、というか無理。特に巨人の選手はすぐに叩かれるから。
巨人は良い選手を取ったものだ。打者転向した1番セカンド真田も見たかったけれどさ。

・アルフォンゾ
外れ?
35歳180cm95kgでセカンド出来るのかと訝しんでいたのだが案の定失格のようだし、サード守備も小笠原以下なので論外、廉価版李承ヨプとして打線の切れ目助っ人コンビの片割れを担っている。
年俸を考えれば安物買いの銭失い。でも原監督は辛抱強く起用しているねえ。どこか見込みがあるのかも。衰えたりとは云えどもラミレスが憧れていた好選手だし。
打撃技術はあるはずなので投手研究次第でヤクルトのホージーみたいに化けるかも、なんて淡い夢を見るぐらいしか使い道が無いのが現状。
下に落として6月までは適応と研究に専念させてやれ。でその間に小田嶋とバーンサイド使えばいいじゃない。

・高橋
怪我で今シーズンも2軍暮らし。でも老け込むにはまだ早い。
出塁率の人だけれど、二塁から帰ってこれる足がない今となっては1番よりかはポイントゲッターな5番向きかと。2007年の生還率低かったし、No.1よりNo.2の人だし、5番不在だし、外野に置くとフェンスにぶつかって怪我するので5番ファーストにしちゃえ。そんなワンピース。


●総括
・一塁手
一塁手の外国人が二人いるのに5番ファーストが穴なのは如何ともし難い。
高橋を5番ファーストにしちゃうのもありかも知れない。問題は内野手適正と、小笠原が将来的にはファーストに本格転向するであろうことだ。

・2番打者
鈴木を2番に置いたらコケましたとさ。
そんな最中の2番論。
個人的には『2番打者最強、とまではいかないがそこそこ強打者論』を主張している。
何よりも2番打者になっても成績が落ち込まないタイプ・性格であることが必須条件だ。
つまり2005年の井端が最強ってこと。
特に3・4番が振るっている現巨人のようなチームは犠打よりも出塁だろ、ビッグボール的に考えて。1点よりも2・3点取りに行く野球。
あと、ランナー1塁時の右打ちは理想ではあるが、それが負担になるぐらいなら狙わないでもいいじゃない。なので理想は昔の二岡。二塁打多くて本塁打があり右中間打球が伸びる選手。
2番打者にだけ求められる項目というものはない。
ただ、ランナーが俊足であるケースが多いことと、次打者が強打者でしかも早打ちであるケースが多いことが挙げられる。
1番が鈴木か松本の場合は"待て"のサインが大目になるし、走者判断でGoした際の咄嗟の盗塁アシスト判断が求められる。
3・4番が早打ちの場合は盗塁できなくなる
2番鈴木の場合、昨年の併殺打がゼロなのが2番適任のポイントとして挙げられる。反面、早打ち(2ストライク時の打率が著しく低い)の小笠原・ラミレスが後ろでは盗塁数は減る。
鈴木は併殺打が少ない点は魅力的だが、2塁打が少ないのが減点対象でありその点を補えるはずの盗塁数が減少してしまうのはもったいないか。
鈴木は基本的に不器用な選手なので咄嗟の判断を要求するよりも単純な指令を与えてひたすら専念させて上げたい。
巨人の現状ならば2番谷でいいんじゃないかな、実績あるし。
さもなくば坂本。日本ハムビッグバン打線2番にして犠打ゼロだった第2の小笠原を目指すのだ。で寺内か脇谷か円谷を空いた育成枠8番で使ってあげれば。


●追伸
・WBC
WBC組は調子良い選手もいれば悪い選手もいる。悪い奴だけ挙げて影響がどうたら言ってるコラムあるけれど、横浜村田以外は関係ないだろ。


posted by 塗りかべ at 22:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 野球
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